監督・脚本: アダム・マッケイ 原作: マイケル・ルイス
脚本: チャールズ・ランドルフ
キャスト:クリスチャン・ベイル、スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリングブラッド・ピット

TOHOシネマズ府中で鑑賞。


●満足度:70点

なんともハイレベルな金融映画。
投資等の最低限の知識がないと、空売りの概念とかが分からずに出だしから躓くかもしれない。
本作で行っているのは、空売りと言えども一般的な株式の空売りのことではないので、更にちょっとややこしい。

映画内の解説についても最低限の知識がある人向けの解説なのである。

邦画だったら、ど新人キャラがいて、「え?それってつまりどうゆうことっすか?」みたいな質問に先輩が答えると同時に視聴者に伝えるという手法をとるんだろうが、本作はついてこれない人は置いてくというスタンスの映画なので注意が必要である。

自信のない人は、鑑賞前に「サブプライムローン」「CDS(クレジット・デフォルト・スワップ )」のことだけでも簡単に頭に入れておくと理解しやすいだろう。

簡単に言うと、皆が信用しきっているある金融商品について、価値が下がったら得をして上がったら損をするというビッグな賭けをした男たちのお話である。

黄色いポスターと、マネーゲームと言うと『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『アメリカン・ハッスル』を思い浮かべるが、本作はもっとゴリゴリの金融映画であり、エンターテイメント性は弱い。
もっとも、演出は凝っていて飽きさせないようにはしているが、基本金融関係意外の話題は出てこないと思っていたほうが良い。

実話を元にしている分、結末は分かりきっているし、痛快な逆転劇というわけでもないので単純に楽しめる作品ではない。どちらかというと、そういう物語の妙はなく、国・銀行・格付け機関を断罪するような社会派色が強い。
観る人を選ぶとは思うが、観て損はなし。リーマンショックを知らない世代のための教科書的映画として後世にも残りそうな作品。