第1章『集中力とは何か』
1 『集中力にはどのようなものがあるか』
集中力の種類について書く前に、まず『集中する』ということはどういうことかということを考えてみたいと思います。『集中する』ということは何かある1つのことに、注意を向けて、そのことに没頭するということです。よく授業中などに外を見ていたり、キョロキョロしていたりすると、先生から『集中しなさい』とかいわれたり、家にいる時も親から『集中力がない』とかいわれたりすることがあると思います。そもそも『集中力』というのは、勉強とかを一生懸命しているようなこと以外でどんな時に発揮されているのでしょう。例えば、火事の現場で自分の子供を助けるために、母親が無我夢中になってとてつもなく重い角材を持ち上げるというような、いわゆる『火事場の馬鹿力』というものを発揮する場合。この場合は、どういう風な集中力を発揮しているのかというと、危険な状態の時に発揮されていて『瞬発的な集中力』といいます。それとは反対の働きをするのが『持続的な集中力』です。この集中力が発揮される例は、普段はノートをとるどころか、手紙さえも書かないような大学生でも、卒業をするために卒業論文を書かないといけないという時には、ものすごい集中力を発揮し、短時間で100枚もの大作を書き上げてしまうというようなことや、『世界記録を更新して、ギネスブックに名前をのせよう』という大きな目標をもって、世界最長や、最大規模のドミノ倒しにものすごい情熱や、エネルギーをかけて挑戦して、成功をおさめるということです。このように、ただ『集中力』といっても、勉強とかをしている時だけではなく、さまざまな場面で発揮されているのです。でも、もしかしたら自分には集中力がないとか、集中できないと思っているひとがいるかもしれません。しかし、決して生まれつき集中力がないというようなことはありません。なぜなら、誰でも自分の好きなことには熱中できるからです。例えば本を読むのが好きな人は、何時間でも自分の気に入った本があれば読んでいられるし、ゲームが好きな人は長い間ゲームをし続けることができるからです。[欲するものには、万事が可能ではないか?]とゲーテがいうように、集中力はこのような、より大きな楽しみや、より価値のある物をめざす力によってその真価を発揮するのです。
2 『集中している時と、集中できない時の原因』
第1章の1で、具体的な集中している時の例は分かったけど、『集中している時』と『集中していない時』ではどうちがうのでしょう。まず集中している時のことを考えてみたいと思います。例えば何かに集中している人が貧乏ゆすりをしているのを見かけたことはありませんか?これは別に意識的にやっているのではなく、少しでも緊張をやわらげるための無意識的作用なのです。そして、集中している時というのは、頭脳が活発に機能しているために、自然に身体的な運動が起こりやすいのです。だから、受験勉強などに集中できなくなってきた時は、意識的に身体を動かしてみるのもよい方法らしいです。また、集中している時は、読書をしていたり、テレビを見ている時などに、人から何か話しかけられても気がつかないということも多いし、また、人が何かに集中している時の顔つきはキリッと引き締まっています。この理由は、集中力が発揮されている時は、交感神経という神経が、全般を引っぱり、それがいきすぎないように副交感神経という神経がうまく調整されている状態になるからです。ちなみに、交感神経系の働きは、例えば、『これから気を引き締めて、ミスをしないようにして仕事に集中しよう!』などという構えをとる時などに、いわば戦闘的な体制を作りあげるというような働きです。だから多少の眠気や空腹は忘れて、仕事や読書などに没頭できます。それに対して、副交感神経系の働きは、『平和的』な状態を作りあげるというような働きをしているので、集中しようとしてもできません。副交感神経系が働いている具体的な例は、満腹のときや、おきたばっかりのころなどの時です。そして集中力を発揮していない、また、集中できないというのはどういう時かというと、『気がのらないとき』、『何かに気が散っている時』、『何かが気になるとき』、『何かやっていることに飽きてしまった』という時です。まず、『気がのらない』というのは勉強や仕事に対して何の興味も意義も見つからないから、嫌気がさしてしまい手をつけることさえできないという状態です。そして、『何かに気が散っている時』というのは、例えばテレビやラジオの音が気になってしまい、勉強や仕事に集中できない時や、弟や妹たちがうるさく騒いでいるので集中できない時や、逆に家族が全員外出してしまったので、やけに静かで落ち着かないなど、物音や人の出入りなどの物理的な環境条件に左右されてなかなか身に入らないという時です。また、『何かが気になるとき』というのは、例えば陽気な気分になったり、憂鬱な気分になったり、不安や悩み事、ストレスなどで、イライラしたり、焦ったり、スランプに陥って何も手につかなくなったりする時です。こうなってしまうと、一つのことに集中するなんてことは無理だと思います。こういう風になる理由は、人間の精神状態によるものが考えられます。最後に、『何かやっていることに飽きてしまったという時』。一つのことを長いことやっていたりしたら、誰だって疲れたり、飽きたりすると思います。飽きるというのはこういう状態です。これらが、集中できない時の理由と状態です。つまり、集中力は、そのときそのときの心の状態によってもちがうし、こういう活動には自然のリズムがあるから、そういう自然の流れに逆らおうとせず、むしろそれを利用するということを考えるようにすると、もっと効果的に集中力を発揮することができるのです。そして、集中しているときと、集中していないときとでは、働いている神経の種類もちがうということが分かりました。
<参考文献>
1)山下富美代『集中力
』(講談社現代新書、1988)
2)高橋 浩 『集中力を鍛える本
』(三笠書房、1991)
3)清水たけし『子どもの集中力を育てる本
』(PHP 研究所、1996)
4)山下富美代・望月享子『集中力を育てる 』(有斐閣新書、1983)
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