2.「他者の世界地図を尊重する」ことはコミュニケーションの根本条件である
他者すなわち他人の地図=脳内地図。それぞれ独自で、同一はありえない。それを踏まえて、まず相手を尊重する
話題の旬は過ぎましたが、六本木ヒルズが二〇〇三年四月にオープンしました。「ヒルズ族」という言葉が流行し、もてはやされ、ベンチャー企業が入居に血道を上げました。この東京の新スポットに、皆さんは行かれたことがありますか?例えば、会社での同僚である元建築家のKさんと、ナチュラリストのSさんと、グルメのAさんが三人連れ立って六本木ヒルズに行ったとしましょう。「広々と空間を使っている。中庭をこの位置につくったのはベストだ。しかし雨を考慮すると、この部分の床素材は、少し工夫の余地があるな……」と、Kさん。「観光客といい、人ごみが多いのはちょっといただけない。でも、屋外に庭に緑や池があって、ここまで来れば一息つける」と、ナチュラリストのSさん。「イタリアンの『サドレル』にも行きたいし、『ブルディガラ』で、心ゆくまでワインを選ぶのもいい。名店が集まっているから便利だな」とグルメのAさん。
おわかりですか?三人とも、初めて行った六本木ヒルズのイメージが、それぞれずいぶん違うんですね。Kさんにとっては「空間の使い方がうまい建物」、Sさんにとっては「観光客の多い混雑した場所」、Aさんにとっては「あちこちに行かずとも高級飲食店がひしめく便利な場所」。この理由は、脳内につくられていた地図が各人違っていて、その「脳内地図」としての六本木ヒルズに反応しているからです。私たちは、常に、その自分の脳内地図にしか反応できないんです。
私たちは、同じ場所にいても「同じ経験をしていない」という事実に気づく必要があります。そして、一歩進んで相手が「同じ経験をしていない」ということに意識を向けて関わっていく必要があるんですね。ですから、「自分が当たり前」だと思っていることが、相手にとっては「当たり前ではないこと」が、当然起きます。皮肉なことに、世の中ではこの「当たり前の逆」が往々にして起きます。例えば、職場で部下あるいは上司に対して、「普通、仕事っていったら、このように考えるでしょう」。そんな言葉を、グッと胸に飲み込んだことはありませんか? ところが、この「普通」というものが、あなたの地図にしか過ぎないということなんです。
「上司に何か言われたら、いかなる時でもすぐにメモを取るのが当たり前」だと信じている上司。
「部下が契約を取ったら、まず、ねぎらいの一言もあってもいいんじゃないの?」と、ボヤく部下。
無意識に、互いに、自分の地図を押し付けあっています。それよりも「相手の地図はどのようになっているのか」を考慮したほうがいいんです。また、自分だけで憶測するのでなく、きちんと相手に確認の質問をするといいでしょう。「ねえ、今の説明を、どのように受け取ったのかな?」と。多くの人は、自分の地図だけで暮らしています。さらに、自分の地図とは異なった受け取り方をする人にレッテルを貼りがちです――「(人の話を)聞く力がない」「まだ、経験がないから理解できないんだ」などというように。相手に、こちらの地図の受け取るキャパシティーがない、と判断してしまうのです。これがしばしば繰り返されれば、その相手と険悪な関係になってしまいます。まず、「相手には自分と違う地図がある」と認識するところから入りましょう。
まとめ
人が、一人ひとり異なった「脳内地図」を持っている以上、「事実」もまた人の数だけ存在しているといえます。つまり、あなたにとっての「事実」が他の人にとってもそうかどうかは、わからないということです。私たちは誰もが無意識のうちに自分の地図が「当たり前」だと感じています。であるとすれば、他の人とよいコミュニケーションを築こうとする時に、他の人にとっての「当たり前」がどうなっているかを知ることが、大きな意味を持っています。私たちは往々にして、自分の地図を押しつけがちです。自分の地図をいったん脇に置いて、まず相手の世界がどうなっているかに関心を向けてみましょう。
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