二、三人づつ子供達は風呂へと入る。力多精

「乗り切ったね」

 お湯を頭から被ったシャリナはサニアの肩を叩いた。
 予想以上にソラの諦めが悪かったため風呂に入る事になったが、サニアは耳と尻尾を守りきった。

「その尻尾は触らせたくないよね」

 シャリナがいたずらっぽい視線を向けた先にはサニアの尻尾が揺れている。外側が黒、内側が白のツートンカラーが特徴的だ。

「じろじろ見ないで」

 サニアが唇を尖らせ、両手で尻尾を隠す。
 そう、手で隠してしまえる長さしかないのだ。

「熊の獣人は尻尾が短いもんね。サニアのも握り拳くらいの長さだし、尻尾に触れば同時にお尻も──」
「止めてってば!」
「はいはい」力多精

 クスクスと笑うシャリナを不機嫌顔で見るサニア。
 恥じらいの出てくる年頃でもあり、尻尾の話題はサニアにとって好ましいものではない。

「さぁて、ソラ様はいつサニアの尻尾を触れるかな?」
「絶対に触らせないもん」

 頬を膨らませる友人にシャリナは笑みを深めた。
 ソラは眉間にしわを作りながらラゼットの報告を聞いていた。