静岡県道288号・夏焼隧道【2019年3月15日】 | Subaru6の休日お出かけ記録

Subaru6の休日お出かけ記録

お出かけして撮ってきた写真を載せていきます。

季節のお花巡りと、道路ネタ??が主になります。

前回の最後の写真(旧飯田線大嵐駅ホーム跡)から道の奥、写真だと見えるか見えないかくらいのところに隧道があります。



地図を貼ってみました。
Yahoo!地図だと普通に「夏焼隧道」って書いてありますね。(^-^;



こちら夏焼第一隧道、飯田線時代は栃ヶ岳隧道と呼ばれていたそうです。(何故名前を変更したかは不明)
見るからに鉄道用トンネルな見た目をしています。奥にもう1本見えるのが夏焼第二隧道(夏焼隧道)です。



ここで振り返るとこんな感じ。これでも県道です。



ちょっと入るとこうなってます。
鉄筋で補強した上からコンクリートを吹き付けてある?

この長さなら歩いて向こう側まで行けそうですが、次の夏焼第二隧道は非常に長いので怖くて歩き通すなんて無理です。
ここで引き返して一度大嵐駅に戻り、車で通ろうと思います。



で、夏焼第二隧道の前まで車で来ました。(笑)
こちらは長い(長さ1233m)ので照明があります。

前日の下調べによると、この照明はちょうど1年前くらいに来ていたら全部消えてたらしいのですが、その後直したみたいで今はほとんどが点灯しているっぽいです。それでも暗いけど。



隧道に入る前にちょっとだけ…手前(夏焼第一隧道と夏焼第二隧道の間の区間にいます)ガードレールにヘキサシールが貼ってあります。
大嵐駅付近では県道の証をまったく見なかった気がしますが、ここへ来てようやくここが県道であることをアピールし始めました。(笑)

それからこの写真の奥…ピンクの矢印のところ…。



廃隧道のような構造物があります。
これは現飯田線の大原トンネル建設時の横坑らしいです。
20mくらいで閉塞しているそうですが…。

あと鉄道時代はこの辺りの位置に栃ヶ沢橋梁という橋がかかっていたそうですが、現在は沢ごと埋められてしまっているそうです。(Wikipediaより)

では、夏焼第二隧道に入りますよ。



鉄道の隧道を転用したと書きましたが、まったくそのままというわけではなく佐久間ダム湖の満水時における水没を防ぐために反対側(夏焼側)を5mほどかさ上げ(掘り直し)しているそうで隧道内途中で勾配が変化しています。
だから直線の隧道なのに出口が見えません。

しかも、写真ではわかりにくいかと思いますが、両側が溝です。
愛知県道1号の狭い隧道たちとの決定的な違いは、中に車用の待避所が存在しないことです。(人間用?の待避スペースみたいなのは一応あるけど)対向車はまずいませんが、万が一いた場合はどちらかが何100mとバックをすることになります。( ゚Д゚)



しばらく行くと素掘りになりました。
しかもなんか崩れてるっぽいところもあるし。

出口が見えてきましたが、写真で見たままに撮れませんでしたが出口が歪?に見えてたんですよね。
まさか出口付近で崩れてるとか、大岩が鎮座していて通り抜けできないなんてことないよね?
もしそんなことになったら1km以上の長さをずっとバックして大嵐側まで戻らなければなりません。
(´;ω;`)



先に書いてしまうと、この隧道の先は夏焼集落と、県道288号の続き(万年通行止めの廃道)があるだけで、集落は既に無人とのこと。
この隧道が崩落かなんかして通れなくなったらおそらくもう直されることはないかもしれません。
そうなったら、この隧道を出た先(夏焼側)から車で陸路で帰る方法が皆無に等しい状態になります。

この剥がれかけてるやつが落ちてきたらいやだな…。



ようやく出口です!

1kmちょっとのトンネルなんて普通じゃたいしたことないのですが、状況が状況なだけにノロノロ進んできたので長かったです。
それに、スピードの出し過ぎは真剣に命にかかわりますよ?



出たら丁字路ですからね。(笑)

飯田線だったころはここを橋で直線に渡ってたと思いますが、現在それっぽい痕跡はないです。(こちら側は5m低い位置だったわけだし)

そんなわけで、夏焼隧道を脱出しました!
山のところの白いのはたぶん車の中の何かが写りこんだだけです。(^_^;)
隧道内で水がポタポタ落ちてたりしたからそれかな?



正面のミラーの右下にヘキサシールがありました。紛れもなくここは県道です。

…続きます。