らぴーちゃゆう | ぶっ飛び沖縄‼︎

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突然沖縄に引っ越してきました。
楽しいこと、不思議なこと大好きです。


山田優、早見優、らぴーちゃゆう⁈
まったまた
出てきやがったぜ
ワッケわっかんねー沖縄方言が!
と思ったかな?

そうよ。
宮古島の方言なのよ。
ピカチュウじゃないの。
だけど、私の耳には
そう聞こえるというもの
なのかも。

宮古島方言の話をしていると
Alexaが
口を挟んでこない。

スイッチ入れたままだと
ブツクサ言って来るからさ
アレクサという名前やめて
ブツクサにしたら? 
とか、変な時に突っ込み入れるから
ドサクサとかにすればいいのに
って、イジメているからか?

アナタほどでは
ありません。
って、無難な呟きだから
イマイチつまらないけれどね。

らぴーちゃゆう、って
もうちょっと。
という意味なんだって。

下の猫の表情って
アレクサの心理を
表していない?
チッ❗️みたいな。

きっと
負けてないアレクサが言うよね
アホくさって。


さてさて
閑話休題なんだけど。

宮古島出身の砂川タケさんは
子どもの頃に
夢遊病の症状があった。

通訳して下さる次女さんが
夢遊病?と聞き返したから
何となく不思議な体験話へ
入って行ったのよ。

当時の沖縄には
夢遊病という言葉すら無いし
カミダーリみたいな?
そんな感じで
納屋に閉じ込められたんだって。
ユタになるかもしれないと。
でも、さすがに毎夜じゃないから
一週間くらいだったけれど
本人は記憶に無い。

だから
本人はほとんど覚えていない。
祖父母や両親から聞いたのは
中学生になってから。

初潮が始まっていたからか
体の隅から声がするような
感覚が湧き起こる。

その確かな感覚により
回りから話を聞くに従って
思い出せるようになった。


タケさんの夢遊病は
真夜中に起こる。

布団から体を起こすと
スタスタ歩いて
廊下の雨戸を開ける。

そこにある
クバの葉を編んで作った
父親の草履を履いて
庭を突っ切る。

近くのやんばるの奥にある
古くからある御嶽に行き
空を見上げて
何やらぶつぶつ言う。

あるいは、T字路にある
道端の大きな石に向かって
ぶつぶつ言う。

で、明け方までぶつぶつ言うと
クルリときびすを返して
家に戻ってくると
井戸から水を汲み上げて
足を洗い、草履も洗うと
出て行った廊下から上がって
踏み石に草履を立て掛ける。

スタスタ歩いて
自分の布団に戻って寝る
という、パターンを
突き止めたのは祖母。

真っ暗な闇のなか
なんの迷いなく歩いていく娘を
どうしても見失ってしまうけれど
出て行く気配だけは分かる父親は
夜目のきく祖母に頼んで
後をついていってもらう。

そのうち、歩くのは
決まって新月の夜だと分かり
祖母は神頼みを始める。
でも、そんな祖母の祈りなど
お構いなしに
それは五年ほど続いた。

本人はまったく自覚が無いから
そんな話を聞いた時には
タケさん自身は
なんのこっちゃ?だった。

でも、何かの拍子に
思い出すようになって来て
最初は、記憶の断片だったけれど
なぜ、そんなことをしたのかを
思い出したのは
18歳の頃。


タケさんが

夢遊病で歩いて

御嶽で手を合わせた時に

見えたのは

近未来の宮古島だったらしい。


何にも無い島だから

いくら映像で見えたとしても

解釈出来ないままだった。

見たこともない風景なんて

知るよしもない。


ただ

沖縄戦が勃発したことで

その記憶は飛んでしまい

ただの夢だと思っていたんだけど。


子育てが終わり

今度は、孫の面倒をみるウチに

80歳近くになっていた。


認知症が

始まってしまったのか?

と、子どもたちに心配された。


なぜなら

新聞を広げて固まってしまう。

そこには

宮古島ヒルトンホテルの

全容が写った写真が

掲載されていたから。


まさに

子どもの頃の

タケさんが見た映像が

目の前にあった。


その日の新聞は

とても大切にしていたから

長男さんが額装にしてくれて

部屋に飾ってあるんだって。


次女さんは

母は認知症があって、と言ったけれど

私を見るタケさんの目には

チカラがあった。


自分は確かに見た

という確信に満ちた

タケさんの目は

キラキラと輝いて見えた。



タケさん

もうちょっと

長生きしようよ

と、私は言った。


いくつまで?

そうね、100歳まで。


タケさん

少し笑って言う。


ヤマトの顔を

忘れてしまうまで

長生きしてみようかって。


私のことは忘れてもいいけれど

タケさんの見たものは

ちゃんと胸に焼き付けておいてね。

それは、人がなんと言っても

タケさんだけの宝ものだから

と、答えたら

しばらくして泣き始めてしまった。


で、気が付いたら

三時間経っていたんだけど

ルミ子姉さんが言うには

たぶん、私たちは

どこかへ飛んでいたらしい。


オカシイのよ。

食べかけのカレーうどんが

冷めていないんだもの。


変なの?

と思ったけれども

世の中には不思議が

いっぱいある。


だって

せっかくのカレーうどんの

うどん抜きにして

ご飯突っ込んで食べる

ルミ子姉さんって

変じゃない?


カレーライスじゃなくて

カレーうどんのカレーが好きらしい😊

カレー未満の

もうちょっとでカレーが

いいんだってさ。

まぁいっか。

放っておこう。