イッツフォーリーズ公演『遠ざかるネバーランド』

北とぴあ・つつじホール公演の2日間を観て来ました。

演出家さんとキャストさんが変わっての再演ですが、私は全くの初見で非常にドキドキと開演を待ったのでした。
 
シンプルなセットは照明や音楽やキャストさんの動きでそのままでありながら様々に変化します。最大限に想像力を刺激する舞台。
 
一幕から二幕、登場人物の印象は随分変わって行きます。
描かれているのはもしかしたら・・・?
 
チラシから「空を飛びたい」という事は、「そういう事」なのだろうと思ってはいて・・・
『そういうこと』が何を意味するかは俳優座劇場公演がこれから始まりますのでまだ書けませんが、物語の設定は想像を越えて入り組んでいて、そして感情はヒリヒリと痛ましく繊細で、そんな中辿り着くラストは非常に温かく力強く、「ありがとう!!」と思えるものでした☆
 
 

 

きっと、観る方によって色々な刺さり方のする作品だと思います。
年齢や、状況や、様々に違う方々の心に届き方は違うかもしれませんが
色々な想いに凄く寄り添う言葉が沢山あり、そして神田恭兵さん演ずる少年のラストの歌声、ラストの言葉はシンプルだけどとても大切なメッセージを素晴らしい説得力で届けてくれます。
 
個人的には中学生以上の方に観て頂きたい気がします。
ピーターパンという事で小さいお子様もご覧になるでしょうか?
物語を受け取る力はそれぞれだとは思うのですが、この物語のダークな深さは、
小学生さんにはもう少し待っていてねと思ってしまう私はちょっと甘いのかも知れません。
 
もうずっと前に大人になり、子育てもかなり以前に一応終わり、すっかりすっかり大人になってしまった私ではありますが、この作品の言葉達を大事に生きて行きたいなぁと思ったのでした。
そして、この物語の少年のように、きちんと現実に目を向けさせながら優しく寄り添ったり、サポートしたりできる人でいなければとも思ったり。
 
3月23日から27日迄、俳優座劇場で7公演あります。
もし色々な状況が可能でしたらぜひご観劇を!!とおススメさせて頂きます。
 

(細かい感想はまたいずれ書けたら・・・)

 

☆ミュージカルシアタージャパンのトーク記事、この作品ご出演の神田恭兵さん、青柳塁斗さん、川原一馬さんのお互いへのリスペクトと理解が素敵で、そしてこの舞台をより深く感じられるものになっていてとても興味深い物でした。

ここに載せさせて頂きます。