にのちゃんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。

 

 

 

 

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ぱちっと目を開ければ薄暗かった。






まだ靄のかかる頭のままでゆっくりと瞬きを繰り返していると、髪に微かにかかる吐息を感じた。






目の前にある素肌にそっと手を当てる。静かに顔を上に向けると、寝息を立てる二宮さんの美しい顎が見えた。






今…何時だろう……






カーテンは開けっぱなしで、もう外は暗い。でもどうやら月が出ているようで仄かに明るかった。






揺らさないようにベッドから滑り降り、冷蔵庫から水を出す。リビングの時計は22時を回っていた。






長い間寝てしまっていたことに驚く。二宮さんは、いつから寝てるんだろう?起きるのを待ってくれてたのかな…。






ペットボトルを持ったままで寝室に戻る。月明かりが綺麗で、窓辺に立った。






大きく丸い月が空高いところに浮かんでいる。ほおっと息を吐いた時、衣摺れの音がして。






「何時…?」






掠れた声が聞こえた。







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手を伸ばすと冷たいペットボトルを渡された。ゆっくりと体を起こし水を口に含む。






「もう22時すぎてます」






「ん……結構寝たな……」






水を置き直生の手を引っ張った。抵抗なくベッドに再び横になる直生を胸に収める。






「すみません、いつの間にか寝ちゃってました」





「いーよ、俺もすぐ寝た」






「何か食べますか?」






「うん」






「じゃあ……」






起きあがろうとした直生の両手を掴みシーツに縫い止めそっと唇を塞ぐ。






驚いたのか少し隙間の空いたままの唇の間からそっと舌を差し込めば、直生はすぐに応えてきた。






「わかった?」






「…はい」






こっぱずかしいことも言えるようになったもんだ、と我ながら可笑しい。お前が食べたい、だなんて。






恋は人を詩人にさせるとかなんとか言ったやつは誰だっけな。






UBでの助っ人を始めてからは、なかなかゆっくりとは抱けなくなった。お互いに疲れてもいたし、貴重な休みの日曜日にはほかにやることも多いから俺はちょっと遠慮もしていた。






「にのみやさん…」






「ん?」






髪に指を差し入れながら問い返す。直生の口調がなんだかすでに甘くてじんと頭が痺れる。






「月曜日…おやすみにしていいですか」







「? いいけど」







「だから……」







頬を染めてもじもじとする直生。ああ…もう、反則級の可愛さだ。







「いっぱい……」







「言ったな」







望み通りに。後悔すんなよ。