にのちゃんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。





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カズのその言葉に、虚勢を張っていた石川の顔が固まった。






「呼ぶか、警察。俺は構わない。だけど……」





カズは一旦言葉を切った。






「警察呼ばれたら困るのはお前じゃないのか?」






なるほど。そう来たか。カズの意図は読めた。





同じくカズの意図を読んだであろう坂本さんが続けた。






「お前がやってきたこと……おれたちは知ってるぞ」






「な……お、おれがやったって証拠はあんのかよ⁈」






「あるよ」






よし。サクライショウの出番だ。






「油断したな、石川。このフリマに出品したパソコン…落札したのはオレだ。シリアルナンバーでこれが会社の備品だってことは確認が取れてる」






石川は目を見開いた。






盗難を繰り返していることはもうわかっていた。でも、決定的な証拠がなくてオレたちはしばらく泳がせるしかなかったんだ。






おそらくなんらかの形で売り払っているに違いない、そう思っていたけれど、大手のフリマアプリには出品はなく、オレたちも焦っていたところだった。






それが…急に、大手の、誰でも知っているようなサイトに出品された。






これは予想だけど…大手じゃないサイトでは売り手がつかなかったか、詳しい人が落札しようとして金額が伸びなかったんじゃないだろうか。





大手なら落札者がその手のものに詳しくない場合もあるだろう。今まで足がつかなかった、それに油断してそこを使ったのだろうとオレは踏んでいる。






「本当は直生に判断させたいよ、俺は」






カズの言葉に、オレははっとした。直生ちゃんなら……?






「でも直生は……お前を警察に突き出したりしない。絶対に。だから……」






長い沈黙が場を支配する。






「本当のことを…話してくれ」






カズは苦しそうに。言葉を絞り出して。






そして、水野を見る。






「直生の検査を」