にのちゃんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。




※暴力表現があります。ご注意ください※

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ハアハアと荒い息遣いが嫌悪感を増幅させる。






身体中を這い回るヌルついた手の平、粘りすら感じる舌。






嫌だ!嫌だ!嫌だ!







頭の中でどんなに叫んでも、止まらない鼻血の熱さと頰の焼けるような痛さが抗う意欲を奪っていく。







圧倒的な力の差。圧倒的に理不尽なのに抵抗を諦めさせる【暴力】に、私は生涯で初めて心が折れた。






二宮さん……






心の中で呼ぶ。二宮さんにまた…心配かけてしまう…





その時、ふっとお腹の上が軽くなった。





馬乗りになっていた相手が身体をずらし、私の脚を割る。





想像以上の恐怖が駆け上ってきて私は叫んだ。





いやあああああああっ!!





諦めた筈の身体が勝手に動く。自由になった上半身を起こし体を捻り逃げようとした。





また髪を強くつかまれ動きを止められ、次の衝撃に息が止まった。






「いい加減あきらめろっつってんだよ!」






鳩尾に入った拳で意識を失いかける中、スカートが捲り上げられストッキングが破られた。





かちゃかちゃとベルトの音。





下着に手がかかる。





再度のしかかられたその時。






ガチャガチャと扉の方で音がした。私の上でビクッと体を硬直させ振り向いた頭の陰から見えたその人は。






バンっ!と大きな音とともに。






息を弾ませながら駆け込んできた。






瞬時に状況を把握したらしい瞳は強く光り。





上に乗ったままの相手の襟首を掴んだと思ったら、鈍い音がして私の身体は軽くなった。





ドサっと床に尻餅をついた音。






「てめえ……!」






唸るような相手の声。立ちはだかりそれを見下ろす二宮さんの横顔は凍りつくように厳しい。





その脚が不意に持ち上がり、相手が吹っ飛んだ。





倉庫の床にポタポタと血が落ちる。





痛みをこらえているのか俯くその人の首元を掴み、二宮さんは黙ったまままた蹴り飛ばした。





うずくまり唸っているところを、また。






一言も声を発せず、ただ何度も何度も。倉庫の床が血にまみれていくのを、私は呆然と見ていた。