にのちゃんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。
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「そろそろ片付けましょうか」
定時のチャイムが鳴った時点でみんなに声をかける。
しゃがみこんで作業をしていたみんなは一斉に立ち上がり、軍手を外して道具を片付け始めた。
「お疲れ様でした」
「お疲れ様でーす」
皆一様に晴れ晴れとした笑顔で帰って行くのが、私はとても嬉しかった。
環境部の活動は、普段フロアでパソコンとにらめっこばかりだから気晴らしになる、と好評でたくさんの人が参加してくれるようになり、
今まで私一人ではなかなか手が回らなかったところもどんどんやれるようになり、屋上庭園に植えられた植物はみるまるうちに増えて手入れもよくされるようになった。
会長もとても喜んでくれ、私は次はエントランスにもっと緑を増やそうとしている。
「お疲れ様でした、本城さん。汚れませんでした?」
衛生部のカナちゃんが声をかけてくれた。環境部の活動には必ず衛生部からひとり来てくれて、私がどうしても参加できない時も衛生部の人が用具の片付けや施錠などをしてくれる。
「うん、大丈夫。今日はほとんど作業出来なかったし」
「毎日忙しいですね。お休みは取れないんですか?」
「うーん。取ろうと思えば、取れるけどね。でも、仕事が楽しいから」
「でもたまにはお休みしないとだめですよ。働き方改革推進してる人なんですから率先しないと」
まだ若いのにカナちゃんはしっかり者で、私は諭されてしまった。
「そうだね。そういう意味でも、ちゃんと休まなきゃだね」
カナちゃんは笑った。
「なーんて。私、もうすぐ新婚旅行でまとまったお休みいただくんです。周りが休んでないと気がひけるから、だから言うんですけどね」
「新婚旅行かあ……いいね」
「本城さんは二宮さんとまだ結婚しないんですか?」
「え⁈」
「そういうお話はされてないんですか?」
「してないよ。……考えたこともない……」
「ええ?どうしてですか?もうそろそろなのかなって思ってました」
「私のことはいいから。さ、最後見回りして帰ろう。今日も彼と約束してるの?」
「へへ。もちろんです」
無理に話を終わらせて歩き出す。鼓動が早くなっているのがわかる。
結婚……なんて、ね。まさか……
最後に屋上全体を見回って異常がないことを確認してから施錠して帰るのが決まりだ。
時折、草刈り鎌や軍手が放置されているくらいでいつもたいした異常はない。この日も、なんの心構えもなくふたりで屋上をぐるりと回り始めた。
「……あれ?」
背の高い草の陰に、だれかが蹲っているようだった。
「どうしました⁈大丈夫ですか⁈」
慌てて走り寄ると、ゆっくりと顔を上げたのは。