にのちゃんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。




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「……どういうことだよ」






「彼女の動機はひとつしかないだろ…」






「動機?」






「直生ちゃんと彼女の接点……オレたちが知ってるのは、ひとつしかない」






「……………」






カズ。冷静になれよ。思い当たるのはひとつだろう?オレとカズに、思い当たるのは。






長い沈黙の後。カズは小さな声で言った。







「……ごめん」






そう。オレたちが考え得る彼女の動機はそれしかない。外部からの顧問の招聘、その秘書に抜擢された彼女。なのに。たった数週間で彼女はそこから追い出された。






そう考えれば……矛先がこっちを向いたのは。自分のせいだと……カズなら、そう思うだろう?







「カズ。だけど、カズのせいじゃない」






「でも…」






「正確に言うなら、カズ【だけの】せいじゃない」






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興奮した様子の彼女は、オレの「味方が欲しいの?」という問いかけに目を見開いて動きを止めた。






「さっき貴女は、直生ちゃんのことを【あの子】って言ったね」





彼女はひゅっと息を呑んだ。






「小さい頃は……直生ちゃんと仲が良かったんだろう?」





彼女の目がさらに大きくなる。






「ごめん。ちょっと調べさせてもらったよ」






彼女は身動きもせず、呼吸まで止まっているかのようだった。そしてその目は、オレに焦点が合っていない。オレの姿を突き抜けて…どこか遠くを見ているような……






「よかったら……聞かせてくれないかな。貴女と、直生ちゃんのこと」