にのちゃんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。
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「滝沢といいます。櫻井から聞いてましたよ。二宮がベタ惚れだって言うからお会いするのを楽しみにしてました」
「ほっ、本城直生と申します!」
慌てて名乗れば、滝沢さんはにっこりと微笑む。
「ゆっくりしてってね」
キラキラした笑顔にほうっと見とれていると、隣から
「お疲れさん」
と声が聞こえて、グラスを軽く合わせると二宮さんは一気にビールをあけた。
「「はぁ……」」
ふたり揃ったため息のような声。疲れた身体に染みていくようなビールの後味。
「……疲れたな」
「はい。でも…楽しいです」
「うん。見てりゃわかる」
二宮さんは、空になったグラスについた泡をじっと眺めながらそう言った。
「二宮。おかわりは?」
滝沢さんがすっと現れ、黙って差し出されたグラスを取り、すぐにまた新しいビールが置かれた。
「前に……」
二宮さんはグラスのふちを指でなぞりながら話し出した。
「公私の区別がなくても別にいいんじゃないかって話、したよな」
「はい」
「あの時は俺が仕事にはまる前提で話をしてたよな」
「はい」
「あの時はさ。それでもいいって思ってて……」
ふいに二宮さんが私を見据える。
「だけど…やっぱり……」
瞳の強さとは裏腹に珍しく口籠るから、急に緊張が走った。
「いやだ」