にのちゃんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。




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冷凍のパイシートを直生は選んだ。




煮りんごを作ればあとは挟んで焼くだけだと言う。割と高いから、子供の頃は誕生日にこれを買ってよくパイを作っていたらしい。




それと牛乳をカゴに入れて、レジに向かう途中、パン売り場で直生が立ち止まった。





「あのテーブルロール買っていいですか?」




業務用なのか、小さなロールパンが大量に詰まった袋を指差す。





「いいけど、お前コメ派だろ?」




そう聞けば、また直生は顔を赤くした。





「あの……朝、身体が怠いときには……パンが楽なので…」





その言葉の意味はすぐにわかった。





「おっけー。じゃあ明日の朝はこれだな」





そう言うと、直生はますます赤くなった。





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家に戻って直生はさっそく煮リンゴを作り始めた。




甘い香りが満ちる。しばらくすると今度はコーヒーの香り。




後は冷めるのを待てば良いと言って直生がコーヒーを持ってきてくれた。





パイを明日焼いて相葉くんのところに持っていこうと計画を立て、それからはふたり思い思いに過ごす。




だけど。本を開いた直生はすぐにうとうとし出して。





やっぱり疲れてるんだよな、と思う。少しずつ俺との生活に慣れてきた今だからこそ、疲れが出てくる。





ベッドに行くように促したけど直生はソファにころんと横になってしまい寝息を立てる。




健やかな寝息を聞きながら、俺はじいちゃんの言葉を思い出していた。