にのちゃんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。
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「まあ……直生ちゃんは清いからなあ」
唐揚げを頬張りながら翔ちゃんが言った。
直生は今日は照子さんと打ち合わせがてら昼食を取ると言ったから詰所に送り、俺は翔ちゃんと食堂に来ている。
「そうだけど……世の中清い奴らばっかじゃないからさ。そういうとこももう少し…耐性つけないと」
「まあねえ。清い人の方が少ないと思うけどね」
「あいつはもうちょっとズルさを身につけた方がいいんだよな」
「んーでも清いのが直生ちゃんらしさでしょ」
「そうだけど……なんか心配でさ。そこに耐性がありゃダメージが少なくできることも、今の直生じゃ丸腰状態だろ」
「そのためにカズがいるんでしょ」
「………そうだけど」
「清く生きるのが直生ちゃんのモットーかもしれないよね?」
翔ちゃんのその言葉に俺はハッとした。
確かに…そうなのかもしれない。
若いとはいえ、今までの人生においてズルい奴と出会わなかったわけはない。
出会ったとしても、それを反面教師として直生自身がああはなるまいと心に決めたなら。
あの頑固さを持つ直生のことだ。ズルい方に、汚い方に流されまいと、直生は頑なに踏みとどまってきたのかもしれない。
「少しずつズルくなってきたオレたちよりもずっと大きくて強いのかもね、直生ちゃんは」