にのちゃんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。
BLも挑戦していましたが、現在休載中です。初めてお越しの方で抵抗のない方は「colors」をどうぞ。
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空になった茶碗を持って悠介が立ち上がった。
父親が違う……?直生は自分は妾の子だと言った。どういうことだ?直生を生んだ後、母親は本妻の座を手に入れたのか?
てんこもりの白飯を持ってきて座った悠介は続きを話す。
「妾の子だっていうのは知ってましたか?」
「俺は直生から聞いた」
残りの3人は首を振る。
「母ちゃんは、離婚するからって相手の言葉を信じて姉ちゃんを生んで、まあ、だいたいそんなうまくいくわけないじゃないですか。
で、懲りるのかって言ったら懲りなくて。次の男とこさえたのがおれです」
「ちょっとまてよ。お母さんは身体が弱かったって聞いた。直生が代わりに働くくらいだったんだろ?そんなんでどうやって次の男見つけるんだよ」
どういう母親だったんだ……。
悠介は、俺を真っ直ぐに見据えて言った。
「ちょっと良くなると夜働いてたんです。水商売ですよ。でもすぐまた調子悪くなって、の繰り返しで。おれの父親も、客だったらしいですよ」
「……………」
もはや言葉にならなかった。
俺と同じ気持ちであろう他の3人も、なんとなく居心地が悪そうだ。
「弱かったんです、母ちゃんは。身体だけじゃなくて、心が」
相変わらず悠介は淡々と喋り続ける。
「だから姉ちゃんが煽りをくって、必要以上に強くなろうとしてあんな感じになりました。でも…姉ちゃんがああなってくれなかったら多分おれも姉ちゃんものたれ死んでたと思います」
「おじいさんは」
「母ちゃん死んでからはじいちゃんがこっちに出て来てくれてたんですけど、田舎でひとり残されたばあちゃんが農作業のしすぎで倒れて。
じいちゃんはおれと姉ちゃんを田舎に引き取りたかったんですけど、姉ちゃんが嫌がって。それからはふたりで暮らしてました」
「どうして嫌がるんだ…?」
翔ちゃんが呟いた。
「自分は母ちゃんとは違うんだって言い張って。誰の助けもなくても自分の足で歩くっつって。
じいちゃんは、まだおれが小さかったから、おれだけでもって言ったけど、おれはおれで姉ちゃんと離れるのは嫌だったから」