BLです…ご注意ください…
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翔ちゃんの頂は未だかつてないほどの速さでやってきたらしい。
余裕のない声、焦りの表情……
嵐が結成されてしばらくの間…そんなところも垣間見たことはあったけど。
ここ最近はそんな表情も声も俺は知らない。
愛おしさがこみあげる。
翔ちゃんの快を、俺に出来る限りのことを。
翔ちゃんの突き上げはきつく、圧迫感は腹を貫通するんじゃないかと思うほどに高まって。
苦しくて…声が抑えきれなかった。
それが翔ちゃんのブレーキにならないかと心配だったけど、そんな余裕は俺にも翔ちゃんにもなかった。
大きな痙攣とともに薄い膜の中に放たれる熱……
膜ごしでもわかる、その熱さが。
荒い息をする翔ちゃんの、俺の腰を掴む手から力が抜けて…
腹の中の圧迫感も急速に落ちていき、安堵とともに俺の膝の力も抜けてぺたんとうつ伏せになった。
翔ちゃんは腰を浮かせる。力を失い小さくなった翔ちゃんのが、ずるりと抜けていって……
終わっ……た……
翔ちゃんがふわりと俺を抱きしめた。
ヒリヒリ痛む入り口よりも、がくがくして力の入らない全身よりも、なによりも…俺のこころを打ったのは、
背中を通じて感じる翔ちゃんの力強い鼓動。
その鼓動に目を閉じると、つうっと目尻から伝うもの……
親指でそっと拭われたそれは、一筋だけで止まったけれど。
「かずなり……苦しかった…?」
翔ちゃんを誤解させるにはじゅうぶんな力を持っていたらしい。
ひどい疲労感に目を開けられず黙ったまま頷くと、そっと後頭部に差し込まれた手が優しく髪を撫でる。
「ごめん…余裕なかった…。置いてけぼりにしてごめん…」
違うんだ、翔ちゃん……ちがう……
でも、その時の俺にはひとかけらもエネルギーが残っていなくて。
ふうっと、意識が遠のいた。