にのちゃんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。


BLも挑戦しています…。抵抗のない方は「colors」をどうぞ。
オムニバス形式で更新は不定期ですが、更新時刻は0時となってます。どうぞお楽しみください。


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直生が出て行ってから俺は翔ちゃんに電話した。





「どう?」




『わかんないね、まだ。対象が絞れない』





「まあ…そうだよな……」





『手がかりといえば髪が長かったこととピンヒールだったってことかな』





「そんなの全社だったら大量にいるな」




『そう。正直……糸口もまだ掴めない。下手に動いて刺激するのも怖いし』




「わかった、ありがとう翔ちゃん。とにかく今は様子見るしか出来ないな」




『そうだね。直生ちゃん自身にも気をつけてもらって』





「了解」





翔ちゃんに水面下で動き始めてもらったけれど、やっぱり手がかりがなさすぎた。




今朝、直生は相葉くんにもらったあのパンプスを履くのを躊躇った。





俺も一瞬……これが刺激に繋がるかもしれないと思って勧めるのをやめようかと思ったが……





ある程度は変化がないと、相手も尻尾を出さない。




それとは言わずに直生を説得してあれを履かせたが…。





相手はもう直生のあの靴を見ただろうか。しかしもう直生にはロッカーには行かないようにと言ってあるし、




ロッカーの中には社服の冬用のブルゾンしかないようにした。




季節柄ブルゾンはもう着ないし、もしそこに危害を加えられたとしても、売店でまた買える。




ロッカーを空にするのも、相手の攻撃が見えなくなるからと思ってブルゾンだけ残すことにした。





直生自身を狙っているのか、直生を狙うことで俺にダメージを与えようとしているのか……それだけでもわかればいいんだが……




いや……両方か。狙いは。直生を狙うことで俺にダメージがあるとわかっている人物。




要するに…俺と直生の関係を知っている人物。




寮に送って行ったときの、俺の背後で突然響き出したヒールの音を思い出す。




顔を見ておけば…と歯嚙みする思いだ。





しかしこれでひとつ、まだ確定ではないが…絞ってもいいかもしれない。





俺はまた翔ちゃんに電話を掛けた。





「翔ちゃん?女子寮に入ってる社員のリストが欲しい」