にのちゃんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。
BLも挑戦しています…。抵抗のない方は「colors」をどうぞ。
オムニバス形式で更新は不定期ですが、更新時刻は0時となってます。どうぞお楽しみください。
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風呂から出てきた直生は、全身緑色だった。
緑のジャージの上下に、インナーはちゃんと体操着のようで……
色気のカケラもないその姿に、俺は思わず吹き出してしまった。
きょとんと俺を見る直生は、ドライヤーを抱え髪は濡れたままだ。
「それ、パジャマ?」
そう聞くと、直生は顔を赤くして頷いた。
その可愛らしさに立ち上がり近寄っていくと、直生はなんだか小さくなるような素振りを見せる。
ぽん、と頭を撫でて、
「髪、乾かせよ。風邪引く」
そう言うと、直生はこくんと頷いた。
「眠かったら先寝てていいから」
そう告げて、俺もバスルームに向かう。
あんな雰囲気になっておいてからのジャージというのが、もう直生そのものな感じがして微笑ましい。
これでバスタオル一枚巻き付けて出てこられたら、案外引くんだよな……
そんな自分勝手なことを思いながらシャワーを浴びる。
さっと浴びて出て行くと、直生は羽織っていたジャージを脱いで半袖の体操服姿でラグにちんまりと座っていた。
あがってすぐは暑かっただろうに、俺の前だからきちんと着ていたんだろう。
冷蔵庫から缶ビールを取り出してプルトップを開けながら直生の方に向かうと、その音で振り向いた直生は妙に生真面目な顔をしていた。
「どした?」
直生は神妙な面持ちで言う。
「ご挨拶をするのをすっかり忘れていて……」
「挨拶?なんの?」
見当もつかず問いかけると、直生はきちんと正座をして、
「しばらくお世話になります」と深々と頭を下げた。
「しばらく、じゃないだろ」
今日言ったばかりだ。ずっと一緒にいればいい、と。
それは直生もわかってはいたのだろう。あたふたとし出す。まあでも。よく考えたらそれってプロポーズみたいなもんだからな……今すぐにどうこうと言えるもんじゃない。
「寝るか」
ビールを飲み干し、宣言した。