にのちゃんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。
BLも挑戦しています…。抵抗のない方は「colors」をどうぞ。
オムニバス形式で更新は不定期ですが、更新時刻は0時となってます。どうぞお楽しみください。
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俺のブランケットを丁寧に畳んで腹から膝に掛けた直生は
「ありがとうございます」
と小さな声で言って微笑んだ。
予定を確認すると今日は運の良いことに打ち合わせ類が少なく、執務室で過ごすことになりそうだった。
くれぐれも無理をするなと直生に言ってふたりで仕事に入る。
総務部長の時間も確保でき、直生を置いて総務部へと向かう。
予めわかっていたことだがこちらの依頼はスムーズに受け入れられた。
「問題ありませんよ、二宮さん。照子さんですから」
「そうですね」
照子さんは総務部の社員だった。俺がここにいる頃はまだ係長クラスだったか…。
照子さんは総務部長まで駆け上がり、今は定年して子会社に移ってバリバリ働いている。
総務部長まで勤め上げた人が次の日から「掃除のおばさん」となることに周りの方が戸惑ったが、
照子さんがそのポジションにつくことでややもすれば社員から扱いのひどくなる衛生管理担当者、いわゆる掃除のおばさんおじさんを取り巻く環境はとても良くなったという。
挨拶をしてくれるようになった、トイレの使い方が綺麗になった、というふうに。
俺は総務部長との話の後、衛生管理詰所に向かう。
照子さんに一言断りを入れておこうと思って。
照子さんは俺の若い頃をよく知っている。いろんな手続きを忘れていたり期限を守れなかったりでずいぶんお世話になった。
「まあまあ、二宮くん!大きくなってー!」
「大きくなっちゃないでしょうよ」
「大きくなったじゃないの!突然いなくなったと思ったら顧問だなんて!」
「1年限定ね」
「あんなに手を掛けさせた子がねえ!」
照子さんにかかっちゃ今の俺の肩書きも形無しだ。
「で?今日はこんなところに何の用なの?」
「ああ、俺の秘書の本城、知ってるよね。あいつが環境部兼任なんだけど…」
「あ、お手伝いさせてもらえる?」
話が早い。
「そう。ちょっと女手ひとりじゃ厳しいから。一応総務部に話通して正式に業務としてもらったから」
「はいはい、望むところよ。あんな女の子1人でねえ、よく頑張ってるなと思ってたのよ。二宮くんが手伝ってあげればいいじゃないのって思ってたわ」
照子さんが茶目っ気たっぷりに言う。
「やだよ、日焼けするし虫とか出てきたら怖いし」
「まあまあ、可愛らしいことね。直生ちゃんの方がよっぽど逞しいわ」
照子さんのその言葉に俺は苦笑した。
「まあね。あいつは…すげえよ」
「今日の仕事が終わったら伺ってもいいかしら?直生ちゃんに仕事内容詳しく聞きたいの」
「いいよ。今日は…あ、昼間は…いないかもしれない。夕方なら」
「じゃ、行く時電話するわ」
「そうして。じゃ、また後で」