にのちゃんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。
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翌日、直生ちゃんとカズは表面上はいつも通りだった。
でも……やっぱりいつもと違う。
直生ちゃんは…止めて欲しかったに違いないのに。
でもカズのやり切れなさもちょっとわかる。
提携した相手。立場上はこっちのが上だ。でも、これからやっていく以上は良好な関係を築く必要もある。
相手の思惑が何かはわからないんだけど…。
ひとりの女性として直生ちゃんに興味があるのか。それとも、もしかして秘書として引き抜きたいのか…。
わっかんねーな……
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18時45分。本城は「お先に失礼します」と静かに部屋を出て行った。
本城はいつもの地味な格好で…靴も、あのヒールではなくいつものぺたんこローファーだった。
それに俺はたしかに安堵していた。
「カズ…オレらも行く?」
「んあ」
結局、前日ということもあり、翔ちゃんは、男だけで飲もう、と言って店をキャンセルしなかった。
水野と翔ちゃんと3人で連れ立って歩く。
翔ちゃんが入っていったのはおしゃれなバルで。
「あれ、いつものとこじゃないの?」
水野が俺の気持ちを代弁した。
「直生ちゃんが喜ぶかなと思っておしゃれなとこリサーチしたんだよ!」
翔ちゃんは昨日から猛烈に機嫌が悪い。
原因は……まあ、俺なんだけど。
でも立場上仕方なかった。本城が行かないと宣言したことはもちろん忘れてない。
でも…プライベートまで管理してるのかとか聞かれたことで頭に血がのぼった。
そしてやっぱり、俺は本城の「社会通念上」という言葉が気になっていた…。