嵐・二宮くんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。
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キスしていいかだなんて野暮なことを聞くのはどれくらい昔の話だろう。
付き合いたての高校生ですら、今時はそんなこと聞かないかもしれないなと我ながら可笑しい。
それでも聞かずにいられないのは、これ以上、歩夢を傷つけたくはなかったからだ。
声は言葉以上に雄弁に物語る。
その声で、言葉と反対の意味が含まれていることがわかることも往々にしてあることだ。
大きな判断材料を失った俺は慎重にならざるを得ずストレートに聞くしかなかった。
結果、恥ずかしがる歩夢を目の当たりにして欲が溢れてしまったわけだけど…。
焦れたように俺の唇を見る歩夢に欲情した。
小さな唇に触れると歩夢の身体に力が入ったから柔らかく押し付ける。
すぐに離すには惜しくてしばらくその感触を楽しんでいると歩夢の唇の力が抜け始めた。
乱暴にならないように自らの唇でそっとこじ開けようとすると、緩んできた唇はまたぎゅっと閉じてしまった。
それすらも愛しくて。角度を変えてまたそっと押し付ける。
一度離すと歩夢は息を止めていたのか、はあ…と吐息をもらした。
その吐息には色がのっている。
何かひとつ失っても、代わりのもので人は自分を表現できることを俺は改めて実感する。
歩夢の目は伏せられその睫毛が細かく震えているのを見つけた時、胸の奥から立ち昇る自身の気持ちを抑えられなくなった。