嵐・二宮くんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。






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ゆっくりと顔をあげた歩夢の視線が俺のそれに重なる。




歩夢は




はにかんだ微笑みを浮かべていた





仕事部屋でピアノを奏でていたときが、歩夢の笑顔を見た最初だ。




それ以外は、歩夢はニコリともしたことがない。




酔っ払いに絡まれた時の恐怖の顔、同じマンションだと知った時と、早苗さんが無事だとわかった時の驚いた顔、




仕事部屋で喉をかきむしりながら苦しんでいた顔、表情らしき表情が出たのはそれくらいで、




あとはまさに「無」表情だった。




ただそこで息をしているだけの、最初から感情を持たないように設計されたアンドロイドのような、そんな顔ばかりだった。




時に瞳の奥で揺れるものがあってもそれは一瞬で、すぐにその揺れた感情は見えないところに押し込められているように見えた。





しかし、今、歩夢は、ピアノを弾いている時の笑顔とは明らかに違う、恥ずかしそうな、まるで、恋をしているような…そんな笑顔だった。




…恋…?




胸に思い浮かんだその表現に、自分で自分を笑いたくなった。まさか。




その時、目の焦点が合わなくなって、そして、乾いたあたたかくやわらかなものが俺の唇に触れた。





そのやわらかなものが触れていたのはほんの一瞬で、そして腕から歩夢は離れ、俺に背を向けた。