嵐・二宮くんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。
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せいぜいひとつかふたつだと思っていたけど歩夢のあげた国の数は想像を超える多さだった。
「親御さんの仕事かなんか?」
他意なく聞いたけど歩夢はさっと俯いてしまった。
俺は思う。
歩夢のことを知りたいと思うのは本当だ。でも、やっぱり、歩夢自身が話したいと思うかそうでないか、が重要だと。
「歩夢」
歩夢は動かない。
「歩夢?」
そっと小さな手を取ると歩夢がピクッと身体を震わす。
「歩夢。話したくなったら話して。話したくないことは話さなくていいし。
…それに…俺も正直、何からきいていいかわかんないから」
歩夢が顔をあげた。その瞳には、戸惑いが見える。
しばらく見つめあったあと、歩夢の手がふいに俺の頰に当てられた。
その細い指がなぞるそこには、彼女が付けたかすかな傷がある。
【いたい?】
歩夢の口がパクパクと動くのが読み取れた。
「痛くないよ」
【ごめんなさい】
「謝んなくていいよ」
歩夢の瞳が揺れる。そしてふわっと歩夢の腕が俺の首に回された。
「どした…?」
歩夢の呼吸を首筋で感じる。かすかに、だけどはっきりと。
歩夢の髪から俺と同じ香りがして急になんだか気恥ずかしくなった。
「…寝るか」
小さく頷いた歩夢は俺の首から腕を離したかと思うと今度は俺の手をぎゅっと握りしめる。
俺が歩き出すと幼子のように俺に手を引かれて歩く歩夢を振り返ると、
その姿は小さく、心細げだった。
しかしこれってどういう状況なんだろう。
一応男と女、だけどお互いにそういう感情はなく、でも一緒に寝るって…。