嵐・二宮くんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。
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ayumu said……
しばらくの間、ベッドでごろごろしたり、枕に顔を擦りつけたりして存分にあの人の匂いを楽しんだ。
いつか何かで聞いたことがある。
遺伝子を残す本能で、近親相姦を避けるため、子は、親とDNA的に最も離れた匂いの異性を好きになる、つまり配偶者として選ぶのだ、と。
そのときはふーんと思っただけだったけど、今ならわかる。
あの人の匂いは、パパとは違う。
……嫌なことを思い出してしまって私は心の中で顔をしかめた。
それを機にベッドから抜け出し、寝室を出ると、そこにはあの人の生活空間があった。
ものが少ない、シンプルな部屋。
ブランケットがソファにくしゃっと置かれていたり、郵便物が無造作に放置してあったりしてところどころに男の人くささがあった。
ソファに座りあの人に連絡する。
おじいちゃんが休んでいいって言ったのはウソ。
今の私にはこっちの方が絶対に大事だと思うから、自分で決めた。
私はまた、あの人のライブDVDを見始めた。
あの人の声が好き。なんて沢山の声色を持っているんだろう。
歌の上手さで言えば皆がリーダーと呼ぶ人もピカイチだけど、声の表情はあの人が群を抜いている。
あの人のソロパートを何度も繰り返し見た。外が暗くなるのにも気付かず、何度も何度も。
あの人は、ううん、あの5人は、とにかく楽しそうだった。その楽しそうな様子が羨ましくてたまらない。
歌うことが楽しいと思わなくなったのはいつからなんだろう。