嵐・二宮くんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。






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話し始めて間もなく、歩夢が眠そうな顔をし出した。




もう3時を回っている。おばあさんの無事もわかり安心も加わって、眠くなったのだろう。




「歩夢?眠い?」



俺が話の途中で歩夢に問いかけると歩夢は子供のように目を擦りながら頷いた。




「あら。じゃああっちのベッドでお休みなさい」



おばあさんは脇にあるもうひとつのベッドを指差す。



特別室らしいこの部屋はとても広く、どうやら付き添い用だろう、もうひとつベッドがあり、それでも狭さを感じなかった。



歩夢は素直に立ち上がりベッドに横になり、すぐにすうすうと寝息を立て始めた。




「二宮さん。続き続き」



まだ目をキラキラさせたままのおばあさんに催促され、俺は再び話し出した。








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「まあ……そんな偶然があったのねえ…。本当に、歩夢がお世話になって…ありがとうございます」




おばあさんは深々と俺に頭を下げた。




そして歩夢の方をそっと振り返った。




「歩夢の声が出なくなって…歩夢だけ日本に帰ってきて…それから…歩夢は私と主人以外にはまったく心を開かなくなってしまって…さぞ日々心細いだろうと心配していたんです。



それなのに私がねえ…もともとちょっと心臓が弱いんですけど…歩夢のそばにいてやりたいのに、入院なんて…」




おばあさんの言葉には俺が初めて聞くことがあった。




「日本に帰って来て、って…歩夢さんは海外にいたんですか…?」




おばあさんは俺に向き直り、眉を上げた。




「歩夢からお聞きになってらっしゃらない?」




「はい…ほぼ何も…」




「まあ……」




おばあさんは言葉を失った。




「歩夢は何もお話していないのね?」



「はい。まあ…俺もほとんど自分のことは話していませんし…」




おばあさんはふっと微笑んだ。




「あなたはフェアな方なのね」




「フェア?」




「ええ。声が出なくなった原因や、過去のことや、人はあれこれ聞きたがるものですもの。ただの好奇心で歩夢の中に土足で踏み込んでくる人はたくさんいましたよ。



でもあなたは違った。ご自身がアイドルであることで語りたくないことがあったという負い目があったとしても、



歩夢が言わないことは聞かなかったのでしょう?それなのに、今の歩夢をそのまま受け止めてくださった。



歩夢が誰かの手を握ってこの部屋に入ってくるだなんて、私にはとても想像できませんでした」