嵐・二宮くんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。
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時間外出入口は灯りがひとつついているだけで薄暗かった。
俺はタクシー代を払いタクシーを降りた。
歩夢は運転手にちゃんと頭を下げてから降り、ぎゅっと俺の手を握ると先に立ってぐんぐん歩き出す。
人通りはほとんどない出入口は俺にとってはありがたかった。
ずんずん歩いて病棟へのエレベーターに乗る。
歩夢は迷いなく最上階のボタンを押し、ドアが閉まると階数表示の電光掲示板をじっと睨みつけていた。
エレベーターが上がっていくにつれ、歩夢が俺の手を握る力が強くなっていく。
どんなにか心配だろうと心が痛むが、かける言葉はやっぱり見つからない。
最上階に着くと歩夢はまっすぐナースステーションに向かった。
看護師が歩夢を認め、
「歩夢ちゃん!」と立ち上がった。
歩夢の顔は青ざめている。
奥からひとり、若い医師が走って出てきた。
「歩夢ちゃん。ごめん、僕…」
歩夢は医師が言いかけた言葉も聞かず、今度は廊下を突き進んで行く。
俺は歩夢に引っ張られるまま進んだ。
「歩夢ちゃん!ちょっと待って!」
若い医師が焦ったような声で追いかけてきた。
歩夢は1枚の扉の前に立ちくるりと振り向き医師を見上げた。
「歩夢ちゃん…!ごめ…」
医師が追い付くと、医師が首からかけているIDカードを勝手に掴み、扉の脇にあるカードリーダーに読み取らせる歩夢。
ピッと音がして、そのあと、電子錠がガチャっと解錠された。
扉が開くと、そこにはもうひとつエレベーターがあった。
どうやら特別室のようなところに歩夢のおばあさんは入っているらしい。
俺たちが入院するときもたいていこんなふうに一般人からは隔離されたところに入るからだいたいの勝手はわかっている。
歩夢に引かれるまま、俺は一緒にエレベーターに乗り込む。
そこに若い医師も慌てて乗ってきて、
「歩夢ちゃん、ちょっと聞いてくれる?」
と慌てて歩夢に話しかけるが、歩夢はちらりとも医師を見ない。
ふと医師の名札を見ると、そこには『研修医』とあった。