嵐・二宮くんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。






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呆然とする俺の腕からするりと抜けて、歩夢は部屋を出て行った。




ドアの閉まる音で俺は我に返った。




「あ……おいっ…歩夢!」




慌てて部屋を出ると歩夢はリビングのソファの上で膝を抱えてちんまりと座っていた。



「歩夢…?」



近寄ると歩夢は俺からぷいと顔を逸らし、スマホを突き出してくる。




【ありがとう】




長い髪からのぞく小さな耳が赤く染まっているのを見つけ、俺は思わず微笑んだ。




歩夢の隣に座る。




俺の方を見ないままの歩夢の頭をぽんぽんと撫でた。




何故だろう、声の出ない歩夢に合わせているつもりはないけど、俺も言葉が出ない。




歩夢を見ていると、言葉が薄っぺらく感じられる。



俺の行為から歩夢は俺の気持ちを読み取っている、と何故か信じられて、言葉を紡がなくていいこの空間が心地よくさえあった。





♪♪♪♪♪♪♪〜〜〜




その空間に突然鳴り響いた音に俺たちはふたりともビクッとした。




音の出元は、テーブルに置きっぱなしにしてあった歩夢の携帯。




歩夢がそれを手に取りディスプレイを見た瞬間、青ざめた。




素早く画面をタップして耳に当てる。




返事の代わりなのだろうか、時折耳からスマホを離し、指でスマホ本体を2回はじいている。




電話を切り、俺の方を見た歩夢の顔は紙のように白い。




また泣き出すのかと思うような顔をしていたが、ぎゅっと一度目を強く瞑り、もう一度開けて俺を強い目で見た。




「何があった?緊急?」



聞くと、歩夢は手をペンを握る形にして空間に書くまねをする。



テーブルに置きっぱなしになっていた郵便物とペンを渡す。



歩夢はペンを手に取りさらさらと郵便物の余白に書き付けた。




【おばあちゃん発作、東城病院】




それを見た俺はリビングのインターフォンのボタンを押した。



こちらから押せばコンシェルジュに直に繋がる。



「1603二宮です。タクシー一台お願いします」



『緊急ですか?』



「そうです。至急お願いします」



『かしこまりました。エントランスでお待ちください』