嵐・二宮くんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。
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マンションに着くと歩夢は当然のように俺の部屋へ入ってきた。
「このへんにあるのが全部嵐。好きなの持ってっていいよ」
俺はリビングのオーディオラックを指差した。
手を洗い戻ってくると、歩夢はラグにぺたりと座り込み、CDやDVDを全部出して真剣な顔で見ていた。
「どれがいい?」
聞くと、彼女は一枚のDVDを手に取り俺に見せる。
「それはライブのDVD。いいよ、持っていきな」
歩夢はちょっと戸惑ったような目をした。
「どした?」
【DVD見れない】
「え?」
【デッキがない】
「そっか…」
【ここで見てもいい?】
「今から?」
歩夢は相変わらずの真剣さで頷く。
この切羽詰まったような真剣さはなんだろう。
「これ、3時間以上あるけど」
【いい】
「今見たいの?」
また頷く。
デッキがない以上はここで見るしかないから、俺は了承した。
歩夢をリビングのソファに座らせDVDをデッキに入れる。映像が始まる。
歩夢は前のめりになっている。
しばらく俺も一緒に見ていたが、明日も仕事だから俺は風呂に入ることにした。
歩夢にそう告げたが、俺の言葉は彼女に届いていないようだった。
前のめりになったまま身じろぎもせずに画面を見ている。
俺はさっさと風呂を済ますことにした。
風呂を済ませリビングに入っていくと、歩夢はソファから降りラグの上に座り込んでいた。
前のめり具合は相変わらずで、過集中と言ってもいいほど画面を見つめている。
俺はビールを飲みながら歩夢の隣でゲームを始めた。
ビールを飲み干し、もう1本飲もうと立ち上がりふと歩夢を見たとき、歩夢の頰を涙が伝っているのに気付いた。
「どした…?」
顔を覗き込んだが歩夢は俺を見ようともしない。
そっと肩に手を置くと歩夢は小さく体を震わせようやく俺の方を見た。
はらはらと涙が流れている。