嵐・二宮くんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。
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「嵐、って知ってる?」
コンビニで買ったビールはすっかりぬるくなっていたから、俺は冷蔵庫にビールを入れ、代わりにお茶を取った。
彼女にもお茶をコップに入れてやり渡すと、彼女は首をかしげていた。
「……知らない?」
こっくりと頷く。
正直、俺は驚いた。老人でもなく赤ん坊でもない人たちは、俺たちひとりひとりの名と顔は結びつかなくても、
『嵐』というグループ名くらいは知っているものだと思っていた。
驚きをおさえ、説明する。
「アイドルグループなんだ。俺を含めた5人でやってる」
彼女は無表情のままだ。
俺は嵐の公式HPをひらきスマホを渡した。
「ほら。これが嵐。俺は、ここ」
彼女はディスプレイの中の俺と目の前に立っている俺を見比べ、スマホを返してきた。
そして自分のスマホにまた何やら入力する。
【違う人みたい】
俺は思わず笑った。
「ま、そうだろうな」
ヨレヨレのTシャツでボロボロのスニーカー履いてる俺にはアイドルのオーラのカケラもないに違いない。
「アイドルが、俺の仕事。まあ、時々映画とかドラマとかで役者もやるけど、本業は歌と踊り。あと、バラエティ」
彼女は全然ピンときてないようだった。
俺の表情を読み取ったのか、またスマホを操作する。
【ずっとテレビとか見てないからわからない】
「ずっとって…」
【こどもの頃からほとんど見てない】
「…………」
【明日は?】
突然話題が変わり面食らう。どうやら自分のことはあまり話したくないらしい。
「さっきも言ったけど、わからないんだ。早く帰れるかもしれないし、遅くなるかもしれない」
…………
「だから、俺が閉店までに間に合えば送ってあげられるけど、間に合わなかったら送ってあげられない」
【早くお店を閉めた日は、24時まで待ってていい?】
「それはダメだって。意味ないだろ」