嵐・二宮くんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。






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マンガみたいなこんな偶然が本当にあるんだな、と俺は妙に感心していた。




まあでも送ると言った以上、同じところに住んでいるというのは好都合だ。




こっちも余計な時間をくわなくてもいいわけで。




「じゃ」



俺は自分の部屋に向かおうとしたら、きゅっと服の裾を引っ張られた。




「…なに?」




彼女は俯いたままだ。




「…どした?」




顔を覗き込もうとすると、ふいと顔を逸らす。そして素早くスマホに入力し始める。




【名前】




「俺の?」



小さく頷く。



「にのみやかずなり」



スマホを差し出されたが、そこにはなんの表示もない。




「ん?」



彼女を見ると、俺に入力するようにジェスチャーした。




【二宮和也】




入力して彼女に渡す。




彼女はそれを見て頷くと、何か入力してまた俺に差し出した。




【田中歩夢】




「たなかあゆむ」




彼女は頷く。




「じゃあ」




再び俺は暇を告げたが、また彼女が裾を引っ張る。




「なんだよ笑」




彼女は今度はこう聞いてきた。




【明日は?】




「明日?」



明日のスケジュールを思い出す。が、終わりの時間なんてわからない。




「ごめん、わからない」



そう告げると、



【なんの仕事?】




と問われた。




【楽器やる人?】




「あ、まあ…楽器は…時々使うけど…」




【ピアノ?】




「ピアノも使う」




【ギター?】




「ギターも使う」




【何してる人?】




何故そんなに興味を持つんだろう?




突き放すような、関わってくれるなという態度を取ったり、急にグイグイ来たり。




不思議な子だな、と思った。




「あのさ」



彼女は首をかしげた。



「こんなとこで話し込むのもなんだから、こっち来ない?」