嵐・二宮くんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。






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まさか、と思った。



同じ方向だな、同じ道だなとは思っていたが、まさか同じところに住んでいたとは。




しかも、ここにひとりで…?




どういう家庭なんだ?




こう言ってはなんだけどここは高級マンションだ。




セキュリティもしっかりしていて常時コンシェルジュがいる。




マネージャーが言うには芸能人も複数居住しているらしい。俺は顔を合わせたことはないが。




各部屋は防音仕様で、楽器を扱うときも時間を気にしなくて良い。




もちろん一般の人も居住しているから、時折エレベーターで一緒になることもあるが向こうは向こうで芸能人には慣れているのかジロジロ見られたりもしないし俺はこの家を気に入っていた。




「何階?」




【16階】




マジか。




「俺も……」




彼女の瞳がこぼれ落ちそうなほど見開かれる。




その表情に俺は思わずふっと笑った。




「そういう顔も出来んじゃん」




そう言うと、彼女は慌てたようにまた表情を消し、ぷいっと向こうを向くとスタスタと歩き出した。




エントランスではなく地下の駐車場へ向かう彼女。




高級車がズラリと並ぶ地下駐車場の片隅に駐輪場があった。



駐輪場があることすら俺は知らなかった。




彼女が指差すところに赤い自転車を停める。



ここは地下にもちゃんとコンシェルジュがいる。コンシェルジュの前を通り、来客は名乗り、コンシェルジュから居住者に連絡され、居住者が通していいと言わない限りエレベーターには乗れない。




ふたり並んでコンシェルジュの前を通る。




顔なじみのコンシェルジュは、おや、というふうに片方の眉を上げたが余計な詮索などしない。




「お帰りなさいませ、二宮様」



「お帰りなさいませ、田中様」




ふたりでぺこりと頭を下げ、エレベーターの前で待つ。



乗り込んだエレベーター。押すボタンはひとつ、16。




まさかな、とは思ったが、そのまさかだった。




16階に着き、歩き出した方向も同じ。俺たちは顔を見合わせた。




1602、の前で彼女が立ち止まる。



もはやここまでくると笑うしかない。




「俺、隣。1603」