嵐・二宮くんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。
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会計を済ませた俺は、彼女の自転車が置いてある店の脇でタバコを吸いながら待っていた。
ほどなくして店内の照明が落とされ、爺さんの声が聞こえた。
「アユム、お疲れ様。気を付けてな」
………
「大丈夫だ、婆ちゃんのところには明日また行くから」
………
「アユムのせいじゃないんだよ」
そんな会話のあと、彼女はヒタヒタと歩いて来た。
「お疲れ」
俺が声をかけると彼女はビクンと体を震わせ立ち止まった。
街灯に白く浮かぶ彼女の顔は一瞬驚いた表情になる。
「ごめん、驚かせて」
俺だと気付いた彼女はホッと息を吐いた。
次の瞬間、彼女の目からポロポロと涙が流れ今度は俺が驚く番だった。
「あ?え…どうした?」
彼女は俯き、零れ落ちる涙がアスファルトに点々と跡をつける。
「ごめん、びっくりした?」
ふるふると首を振る。
なんだ?なんで泣く?
俺は困惑して立ち尽くした。
彼女も突っ立ったままポトポトと涙を零している。
「どうした…?」
重ねて問うと、彼女は手の甲でぐいっと涙を拭いてふうっと大きく息を吐いた。
そしてスマホを取り出す。
【なんでもない】
「なんでもなくはねーだろ…」
思わず呟くと、
【言ったって仕方ない】
ディスプレイに浮かび上がる言葉は、それが放つ明るい光とは対照的に厭世的でドキリとする。
言葉を失っていると、彼女はまたスマホを操作した。
【なにか用ですか】
「あ…」
危うく元々の目的を忘れるところだった。
「取置きのことだけど」
彼女が顔を上げ俺を見つめる。その瞳はまた、何も映さないものになっていた。
「酔っ払いのあのときからじゃなかったんだな」
………
「俺がビールを取ってる間に、メロンパンを棚に置いてくれてたんだろ?」
………
「レジでメロンパンくれたときは、俺がビールより先にパンの棚のところに行ったから間に合わなかったんだよな?」
………
「俺が来れない日はどうしてたの?」
そう聞くと、無表情のままスマホをさわり、俺に突き出した。
【自分で買ってた】
それを読んで俺は安心した。しかしその次に突き出されたディスプレイには
【もうしないから】