嵐・二宮くんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡みがあります。苦手な方はご遠慮ください。







*************



翌日はなんだか一日中気分が晴れずにいた。




プロだからもちろん仕事中はそんなことおくびにも出さない。




それでも楽屋では何か違ったらしい。




「ニノ?どうした?」



ふいに呼ばれてはっと我に返る。




「ん?なに?翔ちゃん」




翔ちゃんがふっと微笑みながら俺の持つスマホを指差した。




「さっきからずっとスマホ持ってるけど、ゲームもしないでなんだかボーッとしてるからさ。体調悪い?」




「なんでもないよ。ちょっと疲れただけ。翔ちゃんラップできた?」




「あーーそれ聞かないで!」




「ふふ。お互い産みの苦しみってやつ?」




「ニノもまだ?珍しいね」




「まーね。ま、そのうち降ってくるよ」




翔ちゃんと軽口を叩きながらも、俺の心の中で彼女の瞳がチラつく。




今日は予定では日付が変わる前に帰れる。




彼女のところへ、行くべきか、行かないべきか。














……結局来てしまった。




悩みに悩んだ。あっさりとあの店に行くことを辞めてしまうのがいちばん手っ取り早いとわかっていたけど、



あの爺さん手作りのメロンパンをあっさりと諦めることは出来そうになかった。




ちょっと形がいびつで、甘すぎないふんわりとしたあのメロンパン。初めて食ったときは感動した。




そうだ。俺はメロンパンのために行くんだ。決して彼女のためではない。




そんな言い訳をしながら、23:55、俺は自動ドアの前に立った。





レジには彼女がいた。俺は彼女の方を見ずに、まずはアルコールのコーナーへ進む。




そっちに行くときはレジの前を通らなくもてもいい。




ちょっとほっとしながらビールを手に取り、パンの棚へ向かう。




すると、パンの棚の前からレジの方へと急ぎ足で歩く彼女が見えた。




………




パンの棚にはメロンパンがひとつ、所在無げに転がっていた。




俺の中で何かがつながった。