嵐・二宮くんとの妄想小説です。BLではありません。女性との絡み有りです。苦手な方はご遠慮ください。








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身体中が熱に侵されていき、頭の中は真っ白だった。



今ここにいる私を見てくれる二宮くんが今の全てで、ふらふら揺れる自分を繋ぎとめてほしかった。




高い熱は身体の中で二宮くんの熱と合わさり何も考えられず、何を言ったのかも覚えていない。



ただ二宮くんの戸惑った顔や熱い手だけが少しだけ記憶に残った。



二宮くんの熱が放出され、白さが濃さを増す頭の中で意識が途切れる寸前、



ブーッブーッという振動音が遠くで聞こえた。



隣で熱い塊ががばっと跳ね起きた。



素早くベッドを降りた二宮くんが私のスマホを持ってやってくるのが見えた。




「…課長から…」


「え…」


今のこの状況で何を話せばいいの?



「出ないと…」


促されスマホを受け取る。ずっしりと重い。


ディスプレイに浮かぶ一文字。



出なきゃ。そう思うのに、手が動かない。



そのとき、さっと二宮くんがわたしからスマホを奪い、タップして耳に当てる。



「二宮です」


平然とした声。


…………



「熱が下がらないので、まだホテルです」


…………



「9度近いですね」


…………



「今は眠ってます」


…………


「何もないです」


…………



「……ちょっと待っててください。起こします」




息を詰めて見守っていたら二宮くんに保留にしたスマホを差し出されて面食らう。



「話したいって。すごく心配してるみたいだから…声聞きたいんじゃないかな」



「でも…」



「課長に聞かれたことだけ答えればいいよ」



起き上がれずにベッドに横になった私が見上げる二宮くんの表情からは何も読み取れない。



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震える手でタップし、耳に当てる。




「さ…とし…?」



「ちひろ…」



智の安堵の声。


私を呼ぶ声。



「智…心配…かけて…ごめんね…」



「ちひろ…息が。熱、高いんだって?起こしてごめんな。心配で…」



眉を八の字にしてる智の顔が思い浮かぶ。



二宮くんは下着を履き、私に背を向けてソファで煙草に火を点けた。



私は呼吸が整わないままに智と会話する。



「だい…じょうぶ…」


「しんどいか…?」


「うん…」


「迎えに行ってやれなくてごめん…」



「さとし…」



「ん?」



「仕事終わったら…迎えに来て…ここで…待ってる…」



二宮くんの肩がぴくりと動いたのがわかった。



「わかった。遅くなるけど…ちゃんと寝てろよ。なんか困ったら、二宮にちゃんと言えよ」



「うん…わかった」



「………」



「さとし…?」



「二宮に、何もされてないよな…?」


心臓が飛び跳ねる。


「何も…ないよ…。大丈夫…」


電話の向こうで、智を呼ぶ相葉くんの声が聞こえた。


「わかった、今行く」


相葉くんに答える声はもう仕事モードの智だった。



「じゃあ、行ってくる」



「いってらっしゃい…がんば…ってね…」



「おう」



そっと電話を切って枕元に落とす。




「にのみやくん…」



黙って煙を吐き出し、答えない。




「あと…12時間…」