タイ国ご夫婦漫遊~ボラれを味わおう!4日目前編~ | ファットスプレッドレッド

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内装屋のスサーン
巻き込まれ型、やっちゃった系、首つっこんだ方面のいろいろを
なんかこう誰かに伝えられればいいなと思ったその沈殿物
名前がみんな仮名なのが残念ッス。

帰国してからまあイロイロとなんやかんやあったよ。
旅の記録がぜんぜん進まない。
社会復帰作業にエネルギー奪われてねー
それ以外はダラダラダラダラなんスよ。
基本は徹底的に怠惰だからねー。
とか言ってるとなにも進まん。
このペースだと夏がやってきそうなんでね、書こう。

つうことでさ4日目だよね、たしか。
4日目は普通に観光!
力を抜いた感じで観光しよう。
そんな思いで挑むのです。

というわけでワットポー、ワットアルン、カオサン通りを見物にゆくのですよ。
とはいえ脱力感満載の中日。
昼前に起き出してボヤボヤ準備するのね。
せねばならぬ、やらねばならぬは一切排除した感じですよ。
ボチボチ出ますかーみたいな調子でボヤーっと電車にのるッス。

ホアランポーン駅まで行くです。

ドアの指詰め危険!のステッカー
この男子髪スゲー盛れてるよね!
新宿の出たてのホストか!ってくらい盛れてる。
なのに指が危険。
落ち着きのない若い男子を描写してるなら秀逸なんだけどたぶん普通に絵がヘタ。



で、なにごともなくホアランポーン駅に着く。
今日は悪名高いトゥクトゥクのっちゃうぞー!

んで、フラッと駅出たのね。
ソッコーで片手にパンフ的なラミネートされたヤツを持ってる男が近づいてきたのね。

イヤー、コイツ絶対ボる!
だって「ぼったくるゾ!」みたいな意気込みが感じられるもの!
タイの醍醐味!「ボり!」
よーし何も知らない風でいくぞー

んでホアランポーン駅のすぐそばの船着き場まで頼んだのよ。
「ボートにのるのか?」って聞かれたから元気に「イエス!」って。
一人100バーツ二人で200バーツ!
高い!
でも知らないふりしてオッケー!って言ったね!
だってニホンジンですから!

そして期待通りの荒い運転!
懐かしい!
バスとか車のスキマにガンガン突っ込むね兄さん!
死ぬ気は常に準備してるぜ的な!
しかしバンコクの道は排気ガスでノド痛いね!
アトラクションとしては最悪でサイコー!

んで船着き場についた!
そしたら兄さん「ついてこいよ!」って感じで颯爽と、ムダに颯爽と船着き場に案内。

案内された先には案の定うさんくさーい
今までの人生で二つ三つ大きめの問題起こしてそうなオヤジがいたね!

「オーケーフレンド、1500バーツだ」

うん、何がですか。
ラグジュアリーですね、でもそれはなんですか?

指さすラミネートがボロボロのパンフにスピードボートの写真が。

ちげーよ、俺らは定期船、スケジュールボートだよっつってんのに
「このボートしかない」みたいなね。
イヤー、前にバンコク来たときのぼったくられかたより格段にレートがあがってるのはなぜだい?ホワイ?
とか思ってたらさ

俺、襟つきの長袖着てるじゃん

そうなのよ、Tシャツ短パンビーサンっていうダメ人間の三種の神器を見にまとってなかったのね、
しかも古い言葉で言っちゃうけど長ズボン。
その上靴まではいてるからさ
お金持ちのイープンだ!全力で行こうぜ!
みたいな感じだったのね。

逆にすまんかった。

なんやかんやひとモメしてワットアルンまで300バーツで頼むよ、破格でしょ
みたいな事でおさめようと思ったら

300ならワットポーまでだ、ワットアルンまでは500だ!



身なりのいいイープンなんだから安い仕事はしねえぜ!
よそ当たってくれよね!
みたいなよくわからない意地を張り始めるしまつ。

他のドライバーも「イープンにその値段?やだよ」なんて始まっちゃってあーなんかイープンでごめん
てかそんな何百円だからだすよボーイズ
みたいな感じだったんだけど
「値切るイープンは乗せないよ」
みたいになってきていよいよダルい。

なんとかお爺ちゃんがワットアルンまで走っていいよーなんてことになったので一件落着。
ていうかこの不必要なやりとりが醍醐味ってか思い出ってかめんどくさい。
めんどくさいなりにお爺ちゃん頑張った。
トゥクトゥクってたいがいオーナーからレンタルして一日走ってレンタル代差っぴいた分がドライバーのあがりなのね、
レンタル代が一日400~500バーツ
そらあぼったくりたくもなるよね。
でも頑張れ、俺たち送ったらレンタル代はペイできるぞ。
ホアランポーンからワットアルンまでの間
ヤワラーっていう中華街を抜けるのね。
行きたいと思ってたフカヒレ屋とかを横目に見つつ走る(この旅では結局いけなかったフカヒレ)


とりあえずトゥクトゥクでの記念写真がこれです。
ダルかった。

そんな不必要なヒューマンドラマの果てにたどり着いたワットアルン。

工事中・・・

ていうかさ、俺たち夫婦が行くとこってさ
だいたい工事中。
出雲大社に行ったときも工事中。
俺一人で清水寺行ったときも工事中。
ハンガリーでもインドでも行くとこ行くとこ工事中。
むしろレアってやかましいわ。




でも寺院はやっぱし美しいよね。
遠目でみると幾何学的な美しさ、
近づいてみると
「あーやっぱし人の手で作られてるのよねー」って思うこの配置。
雑っちゃあ雑だけどそこは目をつぶろうよ。

ワットアルン見たあと腹へったよね
っつって寺のそばのメシ屋に入ってメシが出てくるのを待つ。

店のまん前によくわからない坊さんの看板が。

「坊さんデュエル頂上決定戦!涅槃を目撃せよ!!」
みたいな看板ね。
何バトルだよ。

絶対エントリーフィー+1ドリンク制だよね。
なんなら途中にビンゴ大会はじまるノリだよね。

で、渡し舟でチャオプラヤ川渡って対岸のワットポーにゆくのですよ。

定期船で4バーツ。

・・・さっきの1500バーツってなんだよ。
って想ったけどね、
タイには「タンブン」って考えがあるのね。
アレ?これ書いたっけ?どっかで
まあいいやタンブンは「喜捨」みたいな意味あいで持ってるヤツは持ってないヤツに分けてやんよ
そしたら持ってるヤツは徳が積めるし
持ってないヤツは徳を積ませてやったことで徳を積めるみたいな。
だから金持ちと思われてるイープンはボられてるんじゃなくて徳を積むチャンスをもらってるのだよと
だからアイツら当たり前にぼったくってくるのよ。

徳とかありがたいけどムダなやりとりがホントダルいので「タンブン価格」って最初から言ってくれればいいのに。
ていうか1500バーツオヤジと200バーツトゥクトゥク兄さんには少しよくないことが多めにふりかかればいいと思うよ。

で、ワットポー!寝釈迦!
リクライニングブッダ!

リクライニングっていうとニトリっぽさがスゲー出ちゃうけどねー。
まあタイはバンコクに来たら初めての人は行くべきですよ!ってとこ!
嫁にここは見せなくちゃ!ってことでのチョイス!

デカイは正義!
デカイってだけで満足感があるよね!
「ビッグチキンカツ198円!」みたいなオトク感スゴい。

ここでも工事中!
なんだこの引きの強さ!
以前は足裏工事中だったそうで
世間では水虫治療と云われてたそうな。
タイ在住の人に「いま足首だった!」って言ったらやっぱし工事の進みが遅いねーってさ。

いつみても頭のてっぺんがカドに刺さりそう。

俺はね、この壁もちゃんと、いつかちゃんと見たいのよ。
わりと風化進んでるのよね。
日本の文化財にも言えることだけど。

修復のみなさんお疲れ様ッス。

そんで渡し舟でなくて普通の定期船に乗ってバンランプー、カオサン付近の船着き場を目指す!


目指す!とかイキオイよく言ったけど
まずワットポーからその船は出てないと。
向かいのワットアルンに戻れと。

戻ったさ。

なにしろ暑いね。
嫁はココナッツアイスにとうとう手を出す。
船着き場のココナッツアイス、
かなりビジュアル的に素敵なんだけど暑い。
写真とかとらないよね、暑いから。

ココナッツアイスはヤシの実に盛り付けるのね、

俺の前でココナッツの殻が品切れになったのよ。

ココナッツアイス屋のババアが取り出したよ
デカイ包丁。
それをココナッツにガツガツと切りつける!
日本昔話のヤマンバだよね。

なにしろ振り幅っていうかストロークがデカイって
ていうかココナッツ手に持ってるよね、
指が全部揃ってるのが不思議なくらい。

アイスはうまかったス。

アイス食ったら定期船の船着き場、オレンジの旗を目指せと。

歩いたね、歩いた。
ワットアルン一周してわかった。


寺の境内突っ切るんスね。

そうそう、12年前にも同じミスした。
オレンジフラッグにたどり着いた!
定期船乗るぞ!
一人15バーツ。

だから1500はやりすぎだって、わかる?オヤジ?

バンランプーの船着き場から思い出のプラスメン砦公園へ嫁を案内するのね。
砦の向かいの散髪屋で髪切ったらエプロンがメッチャ臭かった話とか
火付盗賊ののりさんがやらかした話とかしながら公園をぶらぶらッス。

なにしろ思い出の多いとこだからねー。
泊まってたカオサンより思い出深い。

で、ついでのカオサン!


雑然とはしてる。
なんだか屋台とかが追いやられて街が変わった!なんて噂を聞いたからさ、その確認みたいな感じだったんだけど
多少屋台はへったよね。

でも街の文化祭感やチャラさは健在。

俺がスレたのかホントにそうなったのかわかんないけど街の味つけが薄口になってた気がしたッス。

そんなセンチメンタルな気分をかかえつつ
道端のカフェでビールとか飲んでたのよ。

そうしてると物売りがやってくるね。
アクセサリーやライターや


ってオメー、スゲーな、スタンガンか。
俺はいらないよって言ったら俺の後ろの若い白人がイキイキした顔で物売り逆ナンしてたね!
若いっていいね!

俺の前で後で「バチバチーバチバチー」て。
「そんなに強くないじゃん」みたいな感じでその若ものドンドン電圧アップして試してたのね。

案の定もイイトコですよ、
「オフッ」
って声とともに取り落とされるスタンガン。
バカかオメーはw

俺?俺は大笑いですよ、指さして大笑いですよ。

思い出のカオサンはチャラかったッス。

ホテルへの帰り道は4日目後編に続くッス。