まじめの崩壊」 和田秀樹
精神医学からのまじめの崩壊について...という解説だったが、医学的なというよりも、著者が日頃感じてることを書きましたという感が強い。
メランコリー型・・・まじめ・・・躁鬱
シゾフレ型・・・統合失調型
メランコリー型の主役は自分頑張るのは自分であり、目標がかなわないときは自分のせいだと考える。また、自分を維持できないと鬱になる。
つきあいは特定の人と深く。理屈にあわないこと、納得できないことが嫌い。
シゾフレ型の主役はまわりの世界。まわりの流れが気になり、自分の考えをまわりに同調させることを選ぶ。まわりからの働きがけがないと動かないなどもありうる。周囲がとても気になるタイプ。つきあいは多くの人と浅く。超能力や占いを信じやすい。
シゾフレ型の人は大体1960年代あたりから増えてきているらしい。 自分もこの範囲に入る。
確かに最近の、メディアがあおるとそちらにわーっと流れていくような傾向が、まさにそれなのかという気はする。 それから相互扶助のような、規則で決まっていないけど、うまくやっていきましょうというような関係が薄くなっているとは感じてたし、決まっていないこと、書いていないことはやってもかまわないという考えの人が増えてる気はしていた。
前者は、町内会の役員を決めるような場面で、きっと昔であれば、誰もやり手がいないような雰囲気の時に一人くらいは「では私がやりましょう、でもその時は..」というように条件を出しつつもいい出す人がいただろうと思うけど、今は、大の大人があみだクジやジャンケンになってしまう。
後者は例えば、カードのポイントをためるための裏ワザ。もちろん雑誌も焚き付けたところがあるけど、それでも実際にやる人がいるんだなぁという思いが強い。
著者は、年金なんかもらえなくても生活保護を受けるからいい という人が出てくるのではと気にしたが、僕もだんだんと増えてくる気がする。
なんだか、こういう流れは、隙を見せられないという感じがして、息苦しい。
自分の居場所をちゃんと宣言していないととられてしまいそう。
この本、最初の方はなるほどと、読み進んできたけど、途中からは精神分析的な話から最近の世相に対する著者の見方ばかりになり、こんな細かいことまで書かなくても..とか、こんなこと言い切っていいのか..というようなかなりヒートアップしたようなところもあって、オイオイと本のタイトルを見返してしまった。
その他感心したこと。
・ノルウェーの人たちの貯蓄率は低い。 それは自分たちの将来に不安を持っていないから。
・・・ということで、日本の貯蓄率の高さを政府は自慢しているが、実は逆だ。
・やり甲斐のある仕事が見つからないと若者は口にするが、別に仕事にやり甲斐を見出さなくても、
割り切って他に生きがいを見出すことでもいいのでは?
・・・まさにそうですね。
・介護にお金はかけられない。相互扶助が必要。
・・・その通り。 ただ、シゾフレ型の人たちで、できるのだろうか。
政府が言っている介護で雇用を生んでということはどう考えても無理がある。
年収どのくらいの雇用? 想定人数は? と積み上げたものを聞いてみたい。 きっと現実が見えてくる。