大学の入試業務に携わった経験で一番の思い出です。

センター試験初日の英語リスニングの主任監督でした。

 

試験開始2分前に「ホーホケキョ」のさえずりが試験室内に響きました。

受験生の目覚まし時計が鳴ったのです。

本人はスイッチを切ってバッグにしまいました。

 

開始前でよかったと安心しながら、「解答初め」の合図を出しました。

しかし、開始3分後に「ホーホケキョ」がまたしても響きます。

急いで受験生のバッグを取って、試験室外の職員に渡しました。

 

これで大丈夫とホッとしたものの、「ホーホケキョ」は止まりません。

「なんで時計を止めないのだろう」といらいらしながら、試験は終了しました。

 

幸いにして試験室の受験生は、全員同じ高校の生徒でした。

本人が「みなさん、ごめんなさい」と誤ってすみました。

生徒達のにこやかな表情に本人も救われたと思います。

 

あとで職員になぜ止めなかったのか尋ねたところ、

「どこにウグイスがいるのか、周りを探していました」とのこと!?

 

受験生は使い慣れた時計を持参してください。