元勤務校の授業では、履修生に「自分の記憶に残る学習体験」のエッセイを書いてもらいました。

今回はエッセイの見本として、私の学習体験を紹介します。

なんで僕は逆上がりができなかったのか

小学4年の体育で、鉄棒の逆上がりができなかった。

初めて通信簿に「2」がついて、母がひどくショックを受けていた。

自分の努力がたりない結果だと、その時は納得していた。

 

後日、メダリストの体操選手が逆上がりのできない生徒を指導するTV番組を見た。

やり方のコツを教えたら全員逆上がりができたので、僕がショックを受けた。

 

TV番組のやらせも少しはあるだろう。

しかし、先生の指導が適切だったら、僕もあの時に逆上がりができたかもしれない。

 

内申書に書かれる成績とは何だろう。

自分の努力と先生の指導の相互作用ではないかと思う。