試験に制限時間があるのは当たりまえのことですが、疑問に感じた時期がありました。

 

学生の理解度を評価する試験ならば、制限時間がなくていいのではと考えました。

そこで、大学に転職して2年目の授業で、制限時間のない期末試験を行いました。

 

解答を始めて、早い学生は80分、遅い学生でも110分くらいで答案を提出してきます。

ところが1名だけ答案とにらめっこしています。結局、180分近く経って提出してきました。

 

「なんでこんなに解答に時間がかかったの?」

「全問正解するために何回も見直しました。」

 

その学生は満点でしたが、制限時間のない試験は行わないことにしました。教員の負担が増えるだけでした。

 

追伸:

大学1年で履修した「化学」も時間無制限の期末試験だったことを思い出しました。

「容器に入った15種類の液体の物質名を、試薬を使って推定しなさい。全て正解になれば終了とする。」

 

この試験も終了時間の差がすごくありましたが、ペーパーテストでなかったのでやりがいがありました。