デザイン学部で学生を見ていると、
デザインセンスが数値で評価できないので、
自分の実力を客観視できない学生が多いです。
就活の時期になると、偏差値で合否が分かる
大学受験の方が楽だとグチられます。
そこで、実力のある学生には、
「君はセンスがいいから大手
(のデザイン職)を受けなさい。」
と声をかけます。そうすると、
採用試験の事前課題や学生時代の
作品集の制作に取り組んでくれます。
本人と会社のデザインテイストが
合う会社にほぼ全員が採用されたものです。
「先生から応募しなさいと言われなかったら、
この分野に進むことはなかったです。」
と卒業式の時に感謝されると、
私は何もしていなかったのに、
なぜかうれしい気分になりました。
一言が人生を左右することもあるのですね。