私たち夫婦は、似ているところより違っているところが多いです。妻は時間にルーズだし、片付けが苦手だし、お人好し。私は時間を大切にするし、整理整頓が好きで、人間をあまり信用していない。

 

 警察官の経験がある私は、街を歩くとき、今でも、この群衆の中に犯罪者がいるかもしれないという意識を持つようにしているし、公園で息子を遊ばせる時はまず、周囲の状況の確認から。不審者はいないか、入り口と出口はどちらか、危ない遊びをしている子どもはいないか等。

 

 妻はとても楽観的な人で、良い意味でも、悪い意味でも、大丈夫、なんとかなるさが合言葉の人。それ故に、息子と散歩中、横断歩道でない所を渡ったり、蜂にさされそうになったり、ヒヤリとした状況が何度かありました。

 

 息子は、公園でアスレチック系の遊具は挑戦しても、父親に似てとても慎重。まず、他人がやっているのを観察して、自分でそーっとやってみて、危ないと思ったら引き返してくる。私と一緒にいる時間が長いから、どちらかというと私に似たのかなと思ったら、ちゃんと母親の良い所も引き継いでいるようです。

 

 寝る前のお片付けの時間。毎晩、遊んでいるお気に入りの「おえかきせんせい」のペンが行方不明。私が探そうとすると、息子は、「だいじょうぶ、そのうちみつかるさ」と言って、パジャマに着替えに行ってしまいました。とても微笑ましかったです。

 

 遺伝子のレベルは変えることはできないけれど、環境の部分、精神の部分、教育の部分は親がどう子どもと関わるかによるところが大きい。子どもが両親双方の良い所を倣えるような関わり方がパパもママもできると良いですね。