新刊が出ました。
タイトルは『発振回路の原理』、Kindle本です。
この本の狙いは、読者に発振回路の動作原理のイメージをつかんでもらうことです。
対象とする発振回路は、コルピッツ発振回路に限定しています。コルピッツ発振回路が共振回路と増幅回路の組み合わせになっていて、発振するような接続になっていることを説明しています。
また、発振波形が正弦波(サインウェーブ)になる理由も、イメージしやすいように説明しています。普通は微分方程式を解けば正弦波になる、と説明しますが、本書ではエネルギーに着目して「何が起こっているか」から正弦波になることを導き出しています。
さらに、水晶発振回路およびオーバートーン水晶発振回路についても説明します。水晶発振回路がコルピッツ発振回路の一種であることを説明し、オーバートーン水晶発振回路においてはオーバートーン周波数で発振するようにすると同時に基本周波数では発振しないようにする方法を説明しています。
本書を読むことで、発振回路の原理のイメージがつかめると思います。イメージがつかめれば、他の資料で設計方法などを学ぶことの敷居が低くなるでしょう。
他にも下記の既刊があります。
『通心日記―電子技術者小説集―』
『スミスチャートとは』
『逆起電力とは』
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