知っている人は、とうに知っていると思うが、ブラック・クロウズが再結成した。
かなり複雑な気持ちだ。うれしいことと悲しいことが一緒にきた感じだ。再結成は、スティーヴ・ゴーマンも、マーク・フォードもいない。
スティーブ・ゴーマンのインタビュー記事を読んだが、ちょっとやっぱり複雑な気になった。それから、マーク・フォードは、どう感じているんだろうかとも思った。
スティーブ・ゴーマンのインタビューで、とりあえず、来週、(再結成を)アナウンスする、と言っているので、さすがにコンタクトはしっかりととってはいたみたいだ。
I have no interest being around.と言っているので、とりあえず、スティーブ・ゴーマン自身が、再結成に興味がなかったらしい。もしかしたら、マーク・フォードもそうなのかもしれない。
再結成の日本語のニュースもさっと読んでみたが、だいたい同じようなことしか書いていなかったので、自分が気になったことを書いておくと、クリスが精神科医にずっと通っていて、セラピストがずっといると言っていたことだ。簡単に言うと、クリスはやっぱり、鬱病持ちで、それがブラック・クロウズの大きな魅力の一つになっていると思う。
鬱病を、内省的なソロアーティストとしてではなく、ロックバンドの音楽として作り上げたところに、ブラック・クロウズの偉大さがあるような気もした。 今の世の中、ストレスはもちろんだけど、普通に働いていたら、何かしら心を病まないでいられないと思うし、心が健康のままでいられる人の方が少ないんじゃないかと思う。長時間労働。無駄で無意味な仕事。ときどき突然、ふりかかえる理不尽なできごと。
クリスほど、容姿、実績、お金、すべてに恵まれた人間もいないとは思うが、それでもまた離婚したりして、精神的に追い込まれていたようだ。
ときどき、ブラック・クロウズが、どうして、こんなにとりつかれるように好きだったのだろうが、自分で疑問に思うことがあった。例えばローリング・ストーンズにしたって、間違いなくブラック・クロウズよりもいいバンドだろうし、ここ20年ぐらい活躍している若手のバンドだってブラック・クロウズよりも、いいバンドはいくらでもあるだろう。
それでも、やはり自分の中では、ブラック・クロウズの存在は、非常に大きくて、ビートルズやローリング・ストーンズよりも、はるかに大きい存在のバンドであることは間違いない。
それは、やっぱりクリスの持つ人間性が大きくて、それにリッチの曲作りの才能が、混ざったところにあるんだろうと思う。
最初に、再結成について見つけた動画が、上のハワード・スターンショーの動画で、日付が2019年11月となっていて、日付が間違っているんじゃないかと、何ども確認してしまった……。いったい何が起こっているんだ。けんか別れした二人が一緒に仲良く座って、インタビューを受けている……。状況を理解するのに、3分ぐらいかかったかもしれない。
やっぱり、なんだかんだいって、けんかしても、このクリスとリッチの兄弟は仲良しだ。
あと、もう一つ二人のけんかで、リアムとノエルを驚かせたという話は笑えた。オアシスも再結成してほしいが、こっちはかなり難しいだろう。
それから、クリスが、Bob Dylan のことを、Ultimately my biggest heroと言っていることにちょっとびっくりした。ボブ・ディランの来日とは関係なく、ここしばらくボブ・ディランとザ・バンドばかり聴いていた時期があった。クリスにとって、ボブディランが最大のヒーローだったなんて知らなかった。
ちなみにultimatelyの意味は、結局のところ、究極の、ってところみたいなので、ボブ・ディランが究極の最大のヒーローだと言っている。
ローリング・ストーンズが好きなのはわかるが、ボブディラン好きだったとは、やはり驚きだ。
それから、クリスが話でボブ・ディランについて話す内容が、ただのロック好きな小僧みたいな感じで、とても笑えた。