初期のバーズが、良かったのは、もちろんロジャー・マッギンの歌が良かったから、というのもあるのだけれども、それよりも、もっとコアな部分でジーン・クラークの歌声の強さがあったから、ということがあると思う。
ちょっとたとえは、飛躍するけれども、ビートルズで、ポールの曲と歌はいいけれども、どこか薄っぺらくて、そこにジョンの歌声があったから、ビートルズが良かった、というような感じだ。
もうバーズは50年以上前のバンドで、若い人は、ほとんど知らないだろうし、バーズを知っている人の中でも、ジーン・クラークって、いったい誰?という人がほとんどだと思う。そもそも、バーズのメンバーを、しっかり言える人は、どれぐらいいるんだろう。
古い、古い、昔のバンドのことだ。
ところで、今日、ふとipad で、アマゾン・プライムでダウンロードしてあった、ジーン・クラークのアルバムを聴いたら、なんだか、とてもしっくり来た。
そして、別にヒットしたわけでもないアルバムの、ヒットしたわけでもない曲を聴きながら、もうこういった曲は評価される時代ではなくなったのかもしれないな、とあらてめて思った。
それにしても、ネットではやっている若い人の歌は、どれもギトギトとして、派手で、どこかうすっぺらで……。中には、いい曲もあるだろうけれども、音楽産業自体が衰退したのと、比例して、歌そのものも、どこか衰退しているような気がしている。
中には、若い人のいい歌もきっとあるんだろうけれども、それがきっとうまい具合には表に、あらわれてこないんだろうという気がする。
また、思いつきを、ぐだぐだと書いてしまった。すみません。