太宰治の万年筆 | ジョリのブログ

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 太宰治の万年筆の実物は横浜の文学館で、太宰治展をやっていた時に見たことがある。これが太宰が書いていたものかと、圧倒されるような気持ちで、ずっと見つめていた記憶がある。
 正月にネットの記事をなんとなく読んでいたら、今、話題の芸人で作家でもあるM氏が、ゴロウチャンネルという番組で太宰の万年筆と同型のものをプレゼントしてもらったとあった。本当なら、いいなあと思った。

 実はずいぶん前からebayで太宰の万年筆とそっくり同じものを探していたのだ。太宰の万年筆はeversharpというアメリカの万年筆で、doricというカテゴリーのものだ。doricとは、多角形の角ばったペンという意味で理解していたが、そもそもの意味はギリシアのドーリア式ということらしい。ebayでebersharp、doricという検索で、太宰と同じ万年筆を探すことができる。

 ところで、youtube上で、ゴロウチャンネルというものを探し、M氏が太宰の万年筆をもらっているところを実際に見てみた。(ずいぶん前の放送で、5月7日の放送だ)心の中では太宰と同じ万年筆は、ちょっと難しいだろうという疑いの気持ちがあって、確かめてみたくなったのだ。それで、youtubeにアップされていた少し粗い映像を確認してみた。ほんの数秒、稲垣くんが渡した万年筆をM氏が手にしている映像があったのだが、ああ、やっぱり違うと思った。少しほっとした気持ちになった。

 映像が粗いので、はっきりとはわからなかったのだが、まず、違うことは間違いない。
 ネットの記事とはあてにならないものだ。太宰の万年筆と同型とネットの記事で書いてあったので、そっくりそのままのものだろうと思っていたのだが、たしかにeversharpの万年筆で、色も黒、形も同じdoricのように見えたが、ペンのキャップのふちについている飾りが、太宰のものとは違って、ついていないように見えた。
 あれは違うだろう。普通なら、あれを太宰と同型の万年筆とは表現しないだろうし、もらった人のほうでも、普通の判断基準を持ち合わせているなら、太宰の万年筆だとは感じはしないだろう。

 さっき書いたように、太宰と同じ万年筆があれば落札しようとebayをチェックし続けていたのだが、eversharpのdoricという形のものは、アメリカに固定ファンがいるようで(もちろん、太宰治とは関係がない)、けっこういい値段で落札されている。状態のいいものは、3万円以上の落札価格になることもあり、軽い気持ちで買えるものでもない。
 そして、ずっとebayを見続けていた経験から言わせてもらうと、太宰が使ったのと全く同じ形のものは、まず出てこない。どこが違うのかといえば、さっき書いたペンのキャップのふちの金の飾りだ。
 ネット上にある太宰の万年筆の実物の写真の画像(青森県立文学館の画像)は、ぼんやりとしていて、はっきりと確認できないのだが、ペンのキャップのふちに金の飾りがまきつけてあり、(そして、ここが大切なポイントになるのであるが)、模様が特殊なのだ。
 模様には何種類かの形があり、よくオークションに出ているのが、尖った逆三角形の模様なのだが、太宰が使ったであろうペンの模様はこれではなく、飾りが、「ひし形」の模様になっている。(青森県立文学館の画像は、模様がつぶれていてはっきり判断できない。だが、まずこの模様に間違いないと思う。)

 もう一つ重要なポイントなのが、ペン先の形だ。インクが出るところに切り込みがあり、ハート型をしているもの、と長い楕円形をしているものなどがあるが、太宰のものは、ハート型に見える。ちなみに、M氏が受け取った万年筆の、ペン先の形は確認できなかった。
 それらの基準のどれかに合うものは、いくつもの出品されているのだが、すべての基準、 1)ペンの形と色、2)ペン先の切り込み、3)キャップの模様など、にあてはまり、これぞ、太宰の万年筆、というものは、まず出てこなかった。あと一つで完璧というものはあったが、全部、一致するものは、まず、見つけることができなかった。

 それでこれが話のオチになるのであるが、去年の年末についに完全に条件に一致する万年筆をebayで見つけた。すべての条件に一致した、まさに、これぞ太宰の万年筆、というものだった。

 さて、その万年筆を私が落札したかどうかであるが、私がもらった年賀状の数(5枚)よりも少ない読者のみなさまの想像におまかせすることにする。
 最後に、ebayにあった、ペンの画像を載せておく。
 



 

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