10月23日 ポリーニの感想 | ジョリのブログ

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 ポリーニ、サントリーホール、行ってきた。
 後ろの方の席は、がらがらで、こんなの初めてだった。実質、ポリーニが演奏したのは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ3曲の、1時間ぐらいだったから、まあ、客は正直といったところか。
  
 で、その内容だが、これが申し分なしの最高の演奏。というよりもポリーニの演奏を、いったいどこのどいつが評価できるのか、という気がした。(感想なら持ってもいいが、評価となると、別)

 もしエレカシの宮本と、中島みゆきと、ブラック・クロウズのクリスとリッチの兄弟、そしてポリーニが、おまえ一人のために演奏するということになり、ただし同じ時間で一回きりだ、さあ誰を選ぶ!と言われたなら、やっぱりポリーニを選ぶしかないだろうと思うぐらいに、ポリーニが好きなのだ。

 ところでポリーニのベートーヴェン、優しくて、まろやかな演奏だった。ワルトシュタインの3楽章で生きていてよかったと感じ、熱情の2楽章で、急に自分の中の鬱っぽさが吹き出てきて、このまま自殺したほうがいいかもしれないと思った。熱情の最後は、ベートーヴェンの甘美な世界に酔った。

 六本木一丁目まで、職場から30分ぐらいで着いたが、ちょうど着いた頃にひどい雨が降り出した。傘を持っていなかったのでコンビニで傘を買ったら、そのあとやんだ。早めに着いたので、成城石井で飯を買い、開場を待った。

 それにしても自分は中年になったもんだ。客はシニアの方も多かったし、自分よりもあきらかに若いって感じの人も多かった。
 昔、こういうリサイタルに行ったときは、まわりの人がみんな立派な社会人に見えたのだが、今はそう違いがあるわけではない気がして変な気がした。(まあ、みんな自分よりも金持ちそうにはみえたが……)

 サントリーホールの席だが、ポリーニの真後ろで、B席にしては、かなりいい席だったと思う。ずっとポリーニのはげ頭と背中、鍵盤を見ていた。それから本日はNHKが録画すると入り口のところに貼ってあって、放送はいつになるかわからないと書いてあった。放送されたなら、絶対に録画しようと思った。

 あらためて、この曲を作曲したベートーヴェンの偉大さと、ポリーニのすばらしさに感動した一日だった。
 
 あとサントリーホールに入ったら、ポリーニが演奏するショパンの24の前奏曲の新録音を売っていた。新譜が出たことを知らなかったので、わあ新譜が出たんだ、さっそく買わなくちゃと思ったのだが、ついついネットで安いのがあったら、そっちを買った方がいいと思って買わなかった。で、家に戻ってアマゾンで調べたら、最安値が売っていた値段と同じだった。あらためて自分のせこさを確認した一日となってしまった。(ちなみにアメリカのアマゾンでなら、届くのは遅くなるが安く売っていた。他にMP3でも)

 他に会場の雰囲気を記録のために書いておくと、最初のマンゾーニ、どこで終わるのかわからない人が多かったせいか(自分もその中の一人だ)曲が終わったあと、力のない拍手だった。
 拍手の途中で、客席の後方の方から、ポリーニが登場し、会場に拍手をうながした、なんてことがあった。

 全体で考えると、マンゾーニとベートーヴェンの組み合わせは良かったと思う。いきなり濃い味のベートーヴェンだけ、というのよりも楽しめた気がする。アンコールはなかったが、それも良かった。

 11月2日、また行くのだが、楽しみになってきた。
 
 他にも書くことがあるが、長くなったので、とりあえずこれぐらいにしておく。