アウトサイダー

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物事を表面で判断せぬように…

デニーズの丁寧な言葉と慇懃な応対は怖い。

イタリアの不機嫌丸出しの店員の方がいい。

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昔から、自分が安定しそうになると、それを自ら壊す傾向がある。
結果が分かりきっていることには初めから興味ももてないし、かといって、結果の出ることのないもの(例えば、ストーリー性のない格闘ゲームとか)にも興味がない。
繰り返しになるが、簡単に手に入るものに対して欲求は生まれず、逆に、絶対に手に入らないものにも欲求は生まれない。手に入れようと思えば手に入る可能性はあるが、簡単には手に入らないものに対して欲求は膨れ上がる。
これは、きっと、誰もが同じだと思う。それを諦めるか諦めないかは人それぞれなんだろうが、僕は、基本的に、諦めるということが出来ない。強欲なんだろう。
さて、安定を拒むこの衝動はどこから来るのかを考えてみると、子供の頃に、恐らく(全然関係ないが、なんでこの字なんだろう)初めて抱いた未来への欲求が頭に浮かぶ。
旅がしたい。未来を切り開き、自己を成長させ、常に予想も出来ない事が起こり、結果は輝かしい、そんな旅。冒険。命を懸けた冒険がしたい。
馬鹿げていて、子供じみた妄想だとは思う。が、消えない欲求。何十年も僕の根幹にある思い。
そう、これこそが破壊衝動の原因なのではないか。安定した生活を得れば、この欲求は永遠に満たされない。だからではないか。そう感じている。強欲なのだ。子供の頃に芽生えた欲求さえ諦められないほどの。

もし、僕が、この欲求を満たしたら、僕は、今度は何を求めるのだろうか。
安定か?

安定を捨て、結局、安定を求めるという馬鹿げたことを、僕は求めているのだろうか。
自分が転ばないと痛みを理解出来ない子供と同じなのだろうか。

周りを見ていると、誰も、それほど強い欲求を持っているようには見えないが、誰もが隠しているだけなのだろうか。自制心が強いのだろうか。やはり、僕が強欲なのだろうか。

そんなことを、最近、考えている。
今日は横浜walkerの別冊、3月末発行予定の都筑港北walkerの取材と撮影でした。
まあ、まともなコトを喋るのが苦手で、8割はくだらない冗談ばかり言っていて、記者の方はさぞ大変だろうと思う。
紙面に顔を晒すのが嫌なので、そこはバイトの女の子に譲ったが、一人のバイトは体調を崩して来れなかったので、Webの方には仕方なく登場することになった。これでもか、というような笑顔を作ってみた。いったいどういう風に写っているだろうか…。

昨日、社長と、久しぶりに、喧嘩もせずに、店の未来図について話し合った。
まだまだ面白いことが出来そうだ。
とりあえず、今年は調理師の免許を取って。来年はソムリエかな。
今日、横浜高島屋まで行った。今、一番好きな酒蔵が展示販売で来ていたからだ。うちの店でも取り扱っていて、いつも直接蔵元から取り寄せている。そもそも味醂を探していて見つけた島根県の酒蔵。味醂が美味しかったので、ついでに酒も取り寄せてみて、一口飲んで気に入った。
なんだかよくわからないけど、妙に惹かれて、少なからぬ縁のようなものをずっと感じていた。
今日、会ったのは製造部の人で、いろいろと話しをした。そして確信した。惹かれたのは、やはり同じ匂いを感じたからだ。信念を持ち、まっすぐ、ストイックな仕事をしている。多に媚びず、ただ自分が善しとする道を行く。そういう酒蔵だ。量販店に並べていないし、大々的な広告もうたない。なるほどね。

店を始めて、新しい繋がりがいくつか出来た。皆、それぞれ個性的な人たちだ。
ワインの平野弥さんは、ワインの品質にこだわり、自分で輸入するようになり、輸送までも徹底的に管理し、蔵元で飲むワインの品質をそのまま店頭まで維持することにとことんこだわっている。他のインポーターとの付き合いもほとんど切って、今は辺鄙な土地でやっているような店だ。
ソーセージ屋さんもそう。洋菓子屋さんもそんな感じ。チーズ屋も他の追随を許さないほど高品質なものを扱っている。
やはりそういう人たちに惹かれてしまうのが僕の性格みたいだ。
醤油と酢を取っている蔵も島根県にある。四代目と浅からぬ関係も築きつつあるがまだ会ったことがない。いつか会いたいと思っている。
まあ、僕が理想とする世界の一角を担う人たちであることは間違いないだろう。そういう人たちをもっと世間に知らしめたいと思う。僕は何も作り出しはしないけど、作る側と受ける側の架け橋になりたいと思っている。本当に良いものが文化として残る。そういう国にしたい。芸術もそう。
まだまだ力不足だが、せめて次の世代にこの思いを伝えたい。僕に出来るだろうか。

李白酒造。僕がどうこう言わずとも、もう確固たる地位を築いている酒蔵だけど…。是非、一度は口にして欲しい。