20代の未だ子供だった頃に、初めてこの言葉に接した時、何とも云えぬその大人の世界の響きと、イメージに憧れたもの。
何時かこんな嗜みが似合う大人に成りたいと、、、そんな密かな想いには、未だその域には遥か遠いままですが(笑)
その頭文字「C」をとって4C又は5Cとか表現されるのですが
CIGAR (葉巻)
今では寂しいことに、健康への影響があるとして、あまり推奨されていませんが、上流階級での大人(紳士)の嗜みの筆頭です。
あの香りは正に大人の証。
修学旅行の金閣寺で、参道の先を歩く外人さんのシガーの香りに吸い寄せられて、ずっとその後をついて行ったのも懐かしい~~。
ホテルのロビーでもそんな光景は普通でした。(って、昔はその様な場所でも、そんなことが許された、大らかな時代でした)
チャーチルや吉田茂のイメージも強いですね!
アッツ、團伊玖磨さんも。
COGNAC (コニャック)
コニャックとはフランスのシャラント県コニャック地方で作られるブランデーの一種。
ブランデーは特にフランスにおいては食後酒の鉄板だそうで、チーズやチョコ、葉巻と特に相性が良いとされるお酒。
あの、グラスの首の極端な短さは、そこに手の平を差し込み掌でブランデーを体温で温めながらチビリチビリと飲む、正に大人の男の絵になる光景です。
裕次郎さんの歌のタイトルにもありますが、裕太郎のお化け🍷グラスのイメージも笑えます。
ブランデー、水で割ったらアメリカン!のコマーシャルはいただけません。
ロッキングチェアで掌でコニャックを揺らしながらシガーで一服。
フフフ・・・
因みに、アルマニャック派の方は、勿論、アルマニャックでも結構でしょうが「C」ではありません(笑)
Campagne(シャンパン)
シャンパンというとスパークリングワイン、ヴァンムスですから、食事のはじめに飲んだり、乾杯酒のイメージも強いのですが、口をサッパリさせるという意味で食後に飲むのも魅力的とか。
私はシャンパン大好きなので、スタートからフィニィッシュまでシャンパンで通すのも厭いません。
もともとワインの中ではチーズやチョコとも相性の良いドリンクでもあるため、食後の"C"としても重宝しそうですね。
予算の関係もあるのでしょうが、
なかなか、婚礼シーンで乾杯酒にシャンパンを選ばれる方は少ないです。
そんな時は、折角ですから今日お二人はシャンパンを乾杯酒にお選びになられまして、銘柄は○○とか、軽く触れたり、極々さり気なくリッチ感を加味するのですが、以前、おっちゃんが「シャンパンだなんて、なに恰好つけてんだ、シャンペンだよ!」と言われた時は、ちょっと吹きそうになりました。
オジサンの言う事も正しい!それはそれで(笑)
でも、本当はシャンパンではなく、“シャンパーニュ”と云いたかったのを、これでも我慢して云ってはいるんですよ、オジサン。
COCKTAIL(カクテル)
コニャックも結構ですが、大好きなカクテルを注文するのも、これまた嬉しいものです。
Chocolate(チョコレート) Chocolate (ショコラ)
原料のカカオは血圧を下げたり、コレステロールを下げるパワーもあるため、食べ過ぎなければ食後のチョコレートはむしろ健康にもプラスとか。
まあ、ブランデーに限らず食後に飲むウイスキーやブランデーのような洋酒とチョコは本当に相性抜群ですよね。
一度このとりあわせにハマると抜け出せなくなること必至。
プティフールと言われるお茶菓子に供される。
ホテルやレストランの食事で、シルバーのお盆で、お一ついかがですか?的に出されると、何ともまあリッチな気分に浸れますねえ。
Cake(ケーキ)
ケーキもチョコと同じく、食後のスイーツとして必ず思い浮かぶ物です。
幾つかのケーキの中から、それ!と指差し、好みのものをチョイスして、コーヒーやお酒とともに・・・これも、考えるだけで垂涎ものの組み合わせですよね。
Cheese (チーズ)
フレンチのコースで殆ど最後にチーズ(フロマージュ)が出された時、エッツ?!と最初驚いた経験、これは日本人なら皆さんそんな思いがおありでは。
ヨーロッパでは、チーズが食後に提供されるのはずっと昔からの風習だったようで、科学的な面からみても発酵食品を食後に食べることは消化の促進につながるため、合理的な順番だとか。
日本人好みのチーズと違い、非常に味が鮮烈なヨーロッパチーズは、食前に食べると食事の妨げにもなりかねません。
お金が無い学生時代、出来るだけつまみを少なくし、安上がり飲むため、先輩から「胃に幕を張るため、チーズを先に食べろ!」と云われた様な輩とは、土台が違います。
因みに、私は癖の強い臭いブルーチーズ系は大好き。
赤ワインとも、相性はこれまた抜群と思えます。
Cafe (カフェ)Coffee (コーヒー)
ごく日常の珈琲も、コーヒー党の私には欠かせませんが、デザートとコーヒーの組み合わせはたまらないものがあります。
CHAT(会話)
そして最後に上記のCの全ては
家族や友人や仲間や恋人との"会話"(Conversation) Conversaccion(コンベルサシオン;会話)と"居心地の良さ"のために用意されるべきもの、忘れてはいけないのが、あくまでこの"C"を盛り上げるためのものに過ぎないとと付け加えられているとの事。
素晴らしい~~
ヨーロッパでの習慣では、食後に夫婦はそれぞれホスト&ホステスとして男性と女性に別れてメインダイニングから他の部屋に移り、おしゃべりに華を咲かせる。
別室に移動した男性組は、食後酒を片手に葉巻をくゆらし、議論を交わす。
このとき葉巻を吸うにあたって、上着に香りがつくのを避けるため、ジャケットををわざわざ着替えたのだ。
この時着用された上着が「スモーキングジャケット」の名を残す。
今でも、タキシードの別名としても、その名が残っています。
なんともお洒落な響き、お洒落な由来なのでしょうか。
そして最後にもう一つ素敵なお話を
以前、知り合いのホテルのシェフとお話をしたときに、
「ゴルフのメジャーを幾つも制覇し、誰でもしっている方が、デザートでタバコを吸おうとしていた近くの方に(これまた以前はメインダイニングでタバコが吸えたのですね)、折角ですから此処では吸わずに、別室でゆっくりとお話をしながら一緒に吸いましょう!と話されていて、流石だなあ~~と感心した」
というお話を伺いました。
そしてそのお話にまた私が感心した、いつまでも心に残るお話です。