米国株でHappy Aging
テキサスからこんにちは。
昨晩は珍しく早めに就寝したので、朝の目覚めも良く、いつもより早く外出してスタバでブログを書いています。
2月はお家に引き篭もりを楽しんでいましたが、近所に最近オープンしたスタバの新店舗がとても居心地が良くて作業がはかどるので、またスタバに行く回数が増えてきている今日この頃です。
さて暗号資産の投稿が比較的順調なので、そちらを続けながら新たに米国株関連のネタを自分自身の学びのアウトプットを兼ねてチャレンジしてみますので、少しでもお役に立てるように頑張ります。
何だかんだ言ってアメリカは強い!
”アメリカはオワコン、アメリカ滅亡!”なんて話を最近よく聞きます。
BRICSの台頭やコロナでお金を刷り過ぎた事によるアメリカドルの価値の弱体化。また不法移民の問題や主要大都市(SFやNYなど)の治安の悪化など、ここまで悪いニュースが続くと正直アメリカ脱出することなんかも考えちゃいます。
だから未だにアメリカへの人口流入増の話や、わざわざこの時期に西海岸へ移住してくる人の話を聞くと、何で?あり得なーいって単純思考で考えていたのですが、それはごく一面からしか物事を見ていなかった事に気がついて少し反省しています。
もちろん問題も山積みですけれど、ビジネスの面ではやっぱりアメリカはまだまだ強い!
その理由をお話ししていこうと思います。
アメリカは合衆国が強み
日本も最近日経平均がすごく好調ではあるんですけど、やっぱりアメリカには敵わない大きな差がある様です。
それは”生産性”と”選択肢”の差。
ご存知の通り、アメリカと言う国は50個の州が1つにまとまった国です。各州が独自の法律、税制を設定していて、まるで50の違う国が1つの地域にまとまっている感じです。
一言でアメリカ人と言っても、州によってビックリするくらい価値観が違うのがここアメリカなんです。
ビジネスに話を絞った場合、大きく関係してくるのが「税金」。
例えば会社を作る場合、節税をしたい企業は所得税や法人税などが安いテキサス州やデラウェア州などに会社を作ったりなどの選択ができるなど、自分たちの得になる、都合の良い州に合理的に移動できるのがアメリカの大きな特徴です。
良い例がイーロンマスク氏。
彼は税金、物価が異常に高すぎるシリコンバレーに嫌気を出して、テスラの工場をテキサスに移し、本人も移住してきたくらいです。
私の知人はバイト先のお寿司屋さんで、イーロンマスクを見かけたと言っていました。
そのような理由から、私が住んでいるテキサスへの人口流入が増え続けているため、家やアパートが未だに不足状態で建築ブームが長いこと続いています。
良い意味でも悪い意味でも差の無い日本
ところが日本の場合、千葉に住もうが、東京に住もうが、大阪に住もうが大した差はないですよね。基本的に一定箇所に留まりたい傾向がある日本人は、国外どころか、国内でもあまり移動しません。
コロナ禍でリモートで仕事ができる様になって、都会から自然豊かな地域に移った人もいますが、経済を動かすほどの大きな人口の流動性は少ないのです。
やはり経済の中心になるのは東京などで、経済的合理性のある都会に人は集まってしまいます。
とは言え、やっぱり各州で法律が違うと言うのは面倒臭いです。
例えば私の場合、テキサス州が発行している美容資格の下で仕事をしていますが、ニューヨークに引っ越して同じ美容の仕事をするとなると、テキサスの資格は使えないのでニューヨークの資格に切り替える必要がありますが、その為にニューヨークが指定する講習などを再度受けたり、必要によっては試験を受けないといけなくなる可能性があります。
正直面倒臭い!
IT企業やお金持ちがテキサス、フロリダへの移住がトレンド
税金、物価高、治安の悪化により、カルフォルニアからテキサス、フロリダに移住するIT企業やお金持ちが増えています。
税金面やIT企業界の積極的な市場があるテキサスのオースティンやフロリダのマイアミは、ある程度のお金持ちにとっては最高の移住先なんですね。
ただ人気が出て街が活性化するのは良いんですけど、正直その分不動産価格が高騰して地元民は家が買いづらくなって大変
対してその逆を行っているのが、シリコンバレーやサンフランシスコです。少し前までは不動産価格が暴騰していましたが、前述した理由やコロナ禍の影響で、多くの企業がこの土地を去り、他州に移動してしまいました。そのため空き物件が増え、不動産業界は大変な損害です。
ホームレスなども倍増し、治安も更に悪化してゾンビ化しているさサンフランシスコのダウンタウンの映像を何度も観たことがありますが、本当に酷いですね。
サンフランシスコが再注目の鍵は🔴🔴ブーム
そんなこんなで人離れが著しいサンフランシスコが、今再び注目されて人々がまた戻り始めていると言う話を聞きました。
何でー???
その理由はAIブームです。
AIと言えば、ChatGPT。昨年日本でも一気に認知度が上がりましたよね。
未来の私達の生活に欠かせなくなることはもう間違いがないのがAIですが、さてそれが何故人々がまたサンフランシスコに戻る理由になっているのでしょうか?
2つの大きな理由がありますので、1つずつ解説していきます。
理由①投資出資額率の減少
残念ながら、ここ数年スタートアップ企業への出資額の率がどんどん減っています。
AppleやMicrosoftなどの大企業は、潤沢な自己資金で研究開発をすることができますが、資金の足りない中小企業はそうはいきません。それなのに出資額の率が減ってしまったら成長が鈍化してしまいます。それどころか倒産もありえますね。
どの位減少しているかを地域別に例をあげると
・ロサンゼルス 42%減
・テキサス 27%減
・マイアミ 70%減
かなり減ってますね。この様に著しく投資額が減っているのですがAI業界への投資だけは別物です。
もうみんな将来の莫大なリターンを期待して、投資したくてしたくてしょうがない!みんな貪欲なのです!
そこでサンフランシスコの話に戻ります。
他の地域が大幅な投資額の減少をしている中、もちろんサンフランシスコもかなりの減少をしました。
しかしその率は、過去2年でたったの12%(635億ドル)の減少。
さあ、皆さんがAI企業のオーナーだったらどうしますか?
ですよねぇ。
お金が集まるところに人は集まるのです。
サムアルトマンの直接指導を求めて
サンフランシスコにAI企業が戻り始めている理由は、投資額の理由だけではありません。
AIと言えば、ChatGPTを開発したOpenAI社です。
そしてその創立者がサムアルトマン氏。
OpenAIの本社があるサンフランシスコで、彼はAI関連のスタートアップの育成プログラムの直接指導を始めています。
そんな彼に直接指導をしてもらいたいために、アメリカ中に散らばっていたIT企業が戻ってくるのはもう必然ですね。
最新のAI情報を手に入れるには、サンフランシスコに来ないと乗り遅れてしまいますからみんな必死です。
お金のある所、情報のある所に人は集まるんです。
ちなみにサムは今、サンフランシスコ周辺のオフィスを借りまくっているそうですよ。
結局イーロンもサンフランシスコに出戻りか
シリコンバレーに嫌気を出して、啖呵切ってテキサスに移ったイーロンマスク氏ですが、ここに来てサンフランシスコに出戻りが発覚しました
実は彼はテスラの他にも、X(旧Twitter)やSpaceXなど他にも会社を経営しています。
そして1年前、AIの開発を行う新会社xAI社を立ち上げました。
チーム監督をする必要があるため、結局サンフランシスコに在住しないといけなくなってしまったと、何と言う皮肉な展開に
理由②政治の問題
サンフランシスコからIT企業が離れていった理由の1つに、政治家との関係があります。
サンフランシスコの政治はIT企業への規制が厳しいので、業界の人たちは政治家に対して批判的で、距離を置いていたんです。
ところが最近業界が新しいルールを作ることになり、スムーズにことを進めるのは政治家を味方にした方が業界が発展するために必要なのでは?と考えて、投資家や企業の幹部メンバーなどが一致団結して、見込みのある政治家の資金調達イベントを始めたり、自分たちも政治に参加する動きが出てきた様です。
問題を解決するのがビジネス
犯罪率、治安の悪化などの理由でサンフランシスコを脱出する人が増えていますが、ここはビジネス的目線で考えてみます。
そもそもビジネスとは、問題を解決することで成り立つもの。
問題があったら、どうやって解決できるサービスを提供できるかを考えることです。
実際に問題のある所で直面した方が、合理的で手っ取り早い!とポジティブに考えるのが、アメリカ人の発想なんですよね。
これは日本人にはまず無い発想だと思いませんか?
アメリカ何だかんだあるけれど、この精神は本当に尊敬します。
AIのテクノロジーがどうやって問題を解決できるサービスを作り出すのかが今から楽しみです。
解決して再び治安が良くなって街がキレイになったら、また人々が集まってくるかもしれませんねぇ。
でも不動産はまた上がるから、お金持ちだらけのまちになりそう。
知らんけど。
以上、サンフランシスコが再注目!のお話でしたが、いかがでしたでしょうか?次回のブログをお楽しみに。
See you in the next blog!